デザイン学部建築学科Department of
Architecture

卒業研究

1年間かけて卒業研究(卒業論文および卒業設計)に取り組みます。建築や都市に関する自らの興味?関心をきっかけに、所属研究室の教員の指導のもとで学問的?社会的に意義のある研究テーマを定め、1年間を通して主体的?継続的に研究を進めていきます。

卒業研究

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Q&A

■所属する研究室はどうやって決まりますか?

3年後期授業の「建築ゼミナール」でいったん研究室に配属されます。建築設計、建築史、都市計画、構造、環境などさまざまな分野を専門とする教員がいますから、自分が研究したいことや将来の仕事のことなどを考えながら、配属希望届を提出します。ただし、各研究室の定員は4人なので、定員を超える希望があれば、成績や志望理由などをもとに決定します。

4年次になって「卒業研究」を履修する前に、もう一度、配属研究室の希望を調査します。ここで研究室を変える例はあまりありませんが、研究の対象や興味が大きく変わった学生は変更することができます。

 

■研究テーマはどうやって決めていくのでしょうか?

教員が課題を設定するのではなく、学生が主体的に研究テーマを探求します。興味あることや解き明かしたいことなどをもとに、学問的あるいは社会的に価値あるものになるよう、教員が研究テーマや研究方法を指導してくれます。

具体的な研究方法としては、建築空間構成に関する歴史的考察や体系的分析、特定の地域に関するフィールドワーク、住民へのヒアリングやアンケート調査、プログラミングを用いた解析や実験などがあります。研究テーマや指導教員の特性に応じた適切な方法を用います。

 

■学生はどのように研究を進めていますか?

文献を読んだり、調査に出かけたり、それぞれの研究テーマに沿って主体性を持って進めています。研究の拠点となるのは、製図室や建築スタジオという大きな演習室です。所属研究室ごとの小部屋に分かれるのではなく、この大部屋で研究を進めます。異なる研究室の学生と席を並べて取り組むことで視野が広がりますし、切磋琢磨して頑張ろうという雰囲気が生まれています。

また、こうした演習室には多くの教員がよく出入りするので、指導教員以外の教員にも気軽に相談できるというメリットがあります。学科教員みんなで指導してくれるというのは、おそらく他の大学にはあまりないやり方で、とても自由闊達な雰囲気のなかで研究を進められます。

 

■卒業研究はどのようなスケジュール進みますか?

4月の研究室配属から研究を始め、最終的に10月に卒業論文を提出、2月に卒業設計を完成させます。3月上旬には、岡山県天神山文化プラザにてデザイン学部卒業制作展を開催し、卒業設計作品を一般の方々に向けて展示発表します。

論文?設計ともに完成までは、月に一回程度さまざまな形式で発表討論会を行っています。多くの教員や学生からの意見を聞きながら進めることで、研究の継続的進展や意外な発展が得られたりします。また、プレゼンテーション力は卒業以降の多くの場面で求められるので、何度も発表することはとてもよい訓練になっています。

学内審査で選出された卒業設計作品は、非常勤講師も交えた審査会へと進み、学外コンペ(他大学の作品を交えた審査会)へ推薦する作品を決定します。学外コンペで高い評価を得る学生が毎年たくさんいますので、受賞を目指して頑張って欲しいですね。

 

■卒業論文と卒業設計の両方をやり遂げるのは大変ではないですか?

確かに他の多くの大学では、論文か設計かのいずれか一方だけを課すことが多いようです。学生にとって両方をやり遂げるのはハードワークだと思いますが、論文から設計というステップを踏むことにより、説得力のある成果物が生まれてきます。調査?研究する力も建築デザインする力も大きく伸びるため、CMD体育_cmd体育平台@卒業生の強みにつながっていると感じています。研究室定員が4名という少人数教育ですから、教員の目が行き届き、途中で挫折する学生が出ることはまずありません。