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授業情報/Course information

科目名/Course: 人類学/Anthropology
科目一覧へ戻る 2024/09/10 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
人類学
科目名(英文)
/Course
Anthropology
時間割コード
/Registration Code
00A39401
学部(研究科)
/Faculty
共通
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
○出口 顯 , 近藤 理恵
オフィスアワー
/Office Hour
出口 顯(質問はメールで受け付けます。夜間にメールしても構いませんが、回答は翌日になります。deguchi@soc.shimane-u.ac.jpにメールしてください。)
近藤 理恵(水曜日5限(6610研究室))
開講年度
/Year of the Course
2024年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年,4年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2024/02/18
使用言語
/Language of Instruction
日本語
共通カテゴリ
/Category
人文?社会科学
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
本授業では、映像資料などを用いながら、異なる文化との比較を通じて、私たちの生活にかかわる身近なトピックを通じて、人類学特有の思考と方法を説明するとともに、私たちの身近な習慣を考え直す。名付け、身体、贈与、生殖医療?国際養子縁組と家族のあり方、文字の読み書き(リテラシー)などの研究を通して、人類学的理解が日本に生きる私たちの現状を批判的に見直す上でどのように役立つのかを理解し、種々の社会的事象を自分自身の問題として考えられるようになることを目的とする。
履修に必要な知識?能力?キーワード
/Prerequisites and Keywords
(1)履修に必要な知識:人類学に関する予備知識は必要としないが、日本以外の社会の現状に対する興味と関心を持っていることが重要である。
(2)能力:幅広い観点から物事を考えられること、授業内容を受けとめたうえで、自分の考えを深め、言語化できること、
(3)キーワード: 名付け、身体、贈与、生殖医療、国際養子縁組、リテラシー
履修上の注意
/Notes
授業には映像視聴を含む。
教科書
/Textbook(s)
特に指定しない。授業で参照する資料については別途指示する。
参考文献等
/References
適宜授業内で指示する。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
毎回の授業に対するフィードバックが求められるほか、関連する事象について新聞?インターネットで調べるなどして、考えを深化させること。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
特になし。
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
毎回課題を出します。期限までに忘れずに提出すること
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
該当しない。
備考
/Notes
本科目は、試験以外はすべてオンライン授業(リアルタイム)にて実施する。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [社会人類学の特徴:エスノセントリズムとは何か]
文化の概念や社会人類学とはどういう学問かについて説明し、南米先住民の身体装飾の事例を踏まえながら、社会人類学の目指すところを開設する
どういうときに人はエスノセントリズムに陥りやすいか考えてみる
2 2 [通過儀礼と文化の類似性]
南アフリカの事例の紹介を踏まえて通過儀礼特にイニシエーションについて説明し、現代世界での通過儀礼のあり方について考える
これまで体験した通過儀礼について考えてみる
3 3 [人とのつき合い方のパフォーマンス]
アフリカで広く行われている冗談関係と忌避の関係について説明し日常行為の演劇性について考える
友人や先生、バイト先でのふるまい方やマナーを反省してみる
4 4 [人の名前①]
名は体を表すという考え方が通用しない世界中の事例を紹介し、人名は分類と切り離せないことを説明する
自分の名前の由来、名付けてくれた人の性格などについて考えてみる
5 5 [人の名前②]
名前の発声を禁止する習俗を紹介し、政治ともつながりがあることを説明する
天皇の名前について調べてくる(小課題)
6 6 [精神と身体①]
アンパンマンを手がかりに心のありかについて世界中の民族がどのように考えているかを説明する
身体の一部を使って感情を表現するイディオムについて調べてくる(小課題)
7 7 [精神と身体②]
心臓移植によってドナーの記憶がレシピアントに移る事例を社会人類学的に考える。また異種移植についても説明する。
移植について最近のニュースを調べてみる(小課題)
8 8 [交換]
ニューギニアの「クラ」という交換についての映像を見ながら、与える?受け取ることの意味を考える
身近な交換の例を考えてみる
9 9 [贈与と威信]
北アメリカ北西海岸先住民のポトラッチという刊行について説明し、気前よく与えることが威信や権威に繋がることを考える
何故贈り物をするか考えてみる
10 10 [生殖医療と家族の新しい形]
体外受精や精子提供?卵子提供、代理出産の医療行為の概要を説明、それらがあらたな家族の形をつくり出すことについて考える
LGBTの人たちでも子どもを持つことができることを考えてみる
11 11 [死後生殖とレヴィレート]
イギリスとイスラエルの生殖医療に対する考え方を紹介し、社会が異なると医療行為に対する考え方も大きく違うことを考える
死後生殖が倫理に反すると言えるかどうか考える
12 12 [北欧の国際養子縁組]
不妊治療の代替策として外国から養子をもらう北欧の事例を紹介し、養子のアイデンティティについて考える
血のつながりとはそれほど重要か考えてみる
13 13 [文字の読み書きと声の世界①]
文字を読み書きすること、文字と声の関係について再考する。また文字がコミュニケーションのあり方を変え科学や文明を誕生させたという常識を再検討する。
これまでの読書経験を振り返る
14 14 [文字の読み書きと声の世界②]
ネットやSNSでの「打ち言葉」の特徴について考える
SNS空間での文字体験をレポートする(小課題)
15 15 [まとめ]
授業全体を振り返り、文化人類学的思考と方法が現代社会の理解に対して持つ意味を確認する。
最終課題に取り組む。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識?理解
/Knowledge & Undestanding
技能?表現
/Skills & Expressions
思考?判断
/Thoughts & Decisions
伝達?コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A)
2 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A)
3 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
授業へのフィードバックを含む小課題
1 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A)
2 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A)
3 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
80 20

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