![]() ![]() |
科目名/Course: 人文?社会科学要論(H1)/The Elements of The Humanities and Social Science | |
科目一覧へ戻る | 2024/09/10 現在 |
科目名(和文) /Course |
人文?社会科学要論(H1) |
---|---|
科目名(英文) /Course |
The Elements of The Humanities and Social Science |
時間割コード /Registration Code |
00A38501 |
学部(研究科) /Faculty |
共通 |
学科(専攻) /Department |
|
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○池田 隆英 , 風早 由佳 , 松山 聖央 |
オフィスアワー /Office Hour |
池田 隆英(前期?後期ともに,月曜日?3限(5120研究室) ※リモートでの対応も行います。まずは,メール等にてご連絡下さい。) 風早 由佳(水曜日2限 3408) 松山 聖央(火曜日4時限(14:20?15:50)) |
開講年度 /Year of the Course |
2024年度 |
開講期間 /Term |
前期 |
対象学生 /Eligible Students |
保健福祉学部1年,保健福祉学部2年,保健福祉学部3年,保健福祉学部4年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2024/03/07 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
共通カテゴリ /Category |
人文?社会科学 |
オムニバス /Omnibus |
複数教員担当 |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
本講義は、社会、思想、文化、の種々相を概観し、人間と社会を読み解く基本的な視座の確立を目指す。オムニバス形式で、社会では、近代以降の社会変動の過程に注目して、社会現象の特徴、背景、影響を分析する方法を学ぶ。思想では、「哲学」の営為を通じて、思想?文化?世界を理解する人間の基礎的な視点を学ぶ。文化では、英米の作品を中心に外国文学を取り上げ、児童文学からSF小説に至るまでの代表的な作品の鑑賞方法を学ぶ。 到達目標 1 人文科学及び社会科学の全体的なものの見方を身につける。(A) 2 自分の考え方や意見を明確な言葉にする力を身につける。(A) 3 近代以降の社会現象の読み解き方の概要を説明できる。(A) 4.西洋文化の基礎となる哲学の「ものの見方」を説明できる。(A) 5.英米を中心とした外国文学の鑑賞方法を説明できる。(A) |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
人文科学,社会科学,西洋哲学,英米文学,近代社会 |
履修上の注意 /Notes |
対面授業とオンライン授業とを組み合わせた授業にします。開講前に日程を案内します。 |
教科書 /Textbook(s) |
プリントを配布します |
参考文献等 /References |
講義中に紹介します |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
プリントを復習し、さらには参考書にも当たってみてください。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
なし |
アクティブラーニングに関する事項 /Attention Relating to Active Learning |
この講座は3人の教員が担当します。アクティブラーニングの内容も教員によって異なります。 樋笠担当の場合は以下です。 対面授業では、毎回リアクションペーパーの提出(振り返り)を求めます。 また質疑応答は適宜採り入れます。授業中には理解の確認のための挙手(クリッカー)を求めます。 またオンライン授業の場合,随時リアルタイム授業も実施して、以下のアクティブラーニングも取り入れます。 *提出物やチャット送信でのコメント提出(「振り返り」) *レクチャー時の、Zoomの「反応」を利用した理解度確認(「振り返り」) *ディスカッションや発問 |
実務経験に関する事項 /Attention Relating to Operational Experiences |
なし |
備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | [近代国家の理念と課題] 科学の3分野を確認した上で,人文社会科学の位置づけ,人文科学と社会科学の違い,社会科学編の概要を述べる。そのうえで,中世社会の状況と問題,近代社会への転換のロジックを学ぶ。 |
各回の「単元タイトル」を参考に,関連する論考を読むことを勧める。また,授業での解説を踏まえて,配布されたレジュメを読むこと。 | 毎回配付資料あり。 |
2 | 2 | [政治と経済の役割と機能] 国家を構成する「領土」概念と「統治」概念を概説したうえで,経済のロジックと政治のロジック,両者の理念的な役割と現実的な機能,近代国家が潜在的に抱える経済?政治の課題を学ぶ。 |
各回の「単元タイトル」を参考に,関連する論考を読むことを勧める。また,授業での解説を踏まえて,配布されたレジュメを読むこと。 | 毎回配付資料あり。 |
3 | 3 | [教育と福祉の役割と機能] 近代国家にとって,国民統合と国家存続の仕組みとして,教育と福祉は欠かせない。教育と福祉の源流となった思想や法令,代表的な思想家,代表的な実践家,制度化の過程,教育と福祉の課題を学ぶ。 |
各回の「単元タイトル」を参考に,関連する論考を読むことを勧める。また,授業での解説を踏まえて,配布されたレジュメを読むこと。 | 毎回配付資料あり。 |
4 | 4 | [宗教?哲学?科学の役割と機能] 私たちは,世界を眺める際に「ありのまま」では眺めない。ここには,宗教,哲学,科学といった「ものの見方」が介在している。暗黙の裡に前提されている,宗教,哲学,科学のロジックを学ぶ。 |
各回の「単元タイトル」を参考に,関連する論考を読むことを勧める。また,授業での解説を踏まえて,配布されたレジュメを読むこと。 | 毎回配付資料あり。 |
5 | 5 | [文化という様式の継承と生成] 思考や行動のパターンを文化といい,文化が私たちの生活を形づくっている。日常的な用法である「優劣」「境界」を検討し,文化のもつ「二重性」,分析概念としての意義,文化のもつ機能を学ぶ。 |
各回の「単元タイトル」を参考に,関連する論考を読むことを勧める。また,授業での解説を踏まえて,配布されたレジュメを読むこと。 | 毎回配付資料あり。 |
6 | 6 | [英詩とその韻律] 英米の代表的な英詩を取り上げて鑑賞するとともに、その韻律についても学ぶ。どの言語の詩にも音に関してリズムと韻という二つの形式がある。韻律がどのように語の意味やイメージと融合しているかを考える。 |
授業内で取り上げた詩は、内容を鑑賞するだけでなく、実際に口にすることによってその韻律を体感してほしい。 | 毎回配付資料あり。 |
7 | 7 | [「ことばの国のアリス」―ことば遊びと児童文学』] ルイス?キャロルの『不思議の国のアリス』(1865年)を取り上げ、原文を通して様々なことば遊びを読み解く。合わせて、「児童文学の黄金時代」と呼ばれる19世紀イギリスの社会背景を「子ども」をキーワードとして考える。 |
よく知られている作品だが、原文で読むことによって翻訳にない味わいを感じてほしい。 | 毎回配付資料あり。 |
8 | 8 | [ジェンダーと文学] 当時の出版界の因習や書籍の流通ルートを概観することで、この時代の女性作家や女性読者がおかれていた状況にも触れる。 |
授業で学んだ内容を元に、日常生活において男女の差異を無意識のうちに当然と考えていることはないか、各自で問題意識を持ってほしい。 | 毎回配付資料あり。 |
9 | 9 | [科学と文学―ダーウィンとタイムマシン] ダーウィンの「進化論」は科学の世界だけでなく文学にも大きな影響を与えた。G. H.ウェルズの『タイムマシン』(1895年)を取り上げその影響を考えるとともに、当時の人々にとって科学がどのようなものであったかを振り返る。 |
授業で学んだ内容を元に、21世紀を生きるわたしたちにとっての科学とは何かを考えてほしい。 | 毎回配付資料あり。 |
10 | 10 | [戦争と文学] 世界中で愛されるキャラクター「ムーミン」が、作者トーベ?ヤンソンの戦争に対する怒りから生まれたことはあまり知られていない。ムーミン?シリーズの初期の作品を取り上げて、作者の戦争への怒りやその影響を探ると同時に、平和の意味を考える。 |
「ムーミン」を愛らしいキャラクターとして捉えることができるわたしたちは、平和な時代に生きていると言えるかもしれない。戦争がもたらすものと平和の意味を改めて考えてほしい。 | 毎回配付資料あり。 |
11 | 11 | [「哲学を学ぶ」から「哲学する」へ] 歴史化され、固定された知識としての哲学を学ぶのではなく、実践としての哲学、すなわち「哲学する」とはどのようなことか、考える。 |
「思考すること」と「実践すること」のかかわりについて自分なりに考えてみる。 | 必要に応じて、資料(図版、テキスト、文献リストなど)を配布する。 |
12 | 12 | [科学と哲学?芸術と技術] 西洋において、もともとは同根であったはずの科学と哲学、芸術と技術という営みが、どのように袂を分かち展開してきたのか、現代における協働の可能性はどのようなものかを探る。 |
自分の専門分野やこれから学ぼうとしていることが、科学と哲学、芸術と技術のどちらに属しているか、なぜそう思うのか、考えてみる。 | 必要に応じて、資料(図版、テキスト、文献リストなど)を配布する。 |
13 | 13 | [認識論:世界を知ること] 私たちと世界とのかかわりは、何かがあることを「知る」ことから始まる。知覚と判断、理性と感性、共通感覚といったキーワードにより、この「知る」はたらきについて考える。 |
私たちが世界を知る方法について、どのようなものがあるか、具体的な例を考えてみる。 | 必要に応じて、資料(図版、テキスト、文献リストなど)を配布する。 |
14 | 14 | [存在論:「ある」ことの意味] 「知る」と対になる「ある」とはどのようなことか。さまざまな事物の存在について、その特性や意味を考える。 |
自分の身の回りに何が存在しているか確かめてみる。また、事物によって存在の仕方が異なるかどうか考えてみる。 | 必要に応じて、資料(図版、テキスト、文献リストなど)を配布する。 |
15 | 15 | [価値論:なぜ生きるのか] 私たちは自分を取り巻く事物、他者、さらには自分自身にもさまざまな価値を見出しながら生きている。価値の種類やその作用について考え、生きること自体の意味についても問う。 |
自分が生きるうえで重視している価値とは何か、またそれ以外にありうる価値とはどのようなものか、考えてみる。 | 必要に応じて、資料(図版、テキスト、文献リストなど)を配布する。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 人文科学及び社会科学の全体的なものの見方ができる。(A) | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 自分の考え方や意見を明確な言葉にすることができる。(A) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
3 | 近代以降の社会現象の読み解き方の概要を説明できる。(A) | ○ | ○ | |||||
4 | 西洋文化の基礎となる哲学の「ものの見方」を説明できる。(A) | ○ | ○ | |||||
5 | 英米を中心とした外国文学の鑑賞方法を説明できる。(A) | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
レポート | コメントペーパー | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 人文科学及び社会科学の全体的なものの見方ができる。(A) | ○ | ○ | ||||
2 | 自分の考え方や意見を明確な言葉にすることができる。(A) | ○ | ○ | ||||
3 | 近代以降の社会現象の読み解き方の概要を説明できる。(A) | ○ | ○ | ||||
4 | 西洋文化の基礎となる哲学の「ものの見方」を説明できる。(A) | ○ | ○ | ||||
5 | 英米を中心とした外国文学の鑑賞方法を説明できる。(A) | ○ | ○ | ||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
60 | 40 |