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科目名/Course: 子ども臨床特論Ⅱ/ | |
科目一覧へ戻る | 2024/09/10 現在 |
科目名(和文) /Course |
子ども臨床特論Ⅱ |
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科目名(英文) /Course |
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時間割コード /Registration Code |
53313401 |
学部(研究科) /Faculty |
保健福祉学研究科 博士前期課程 |
学科(専攻) /Department |
保健福祉学専攻 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○安久津 太一 |
オフィスアワー /Office Hour |
安久津 太一 (木曜日3限、西共通棟2階5227安久津研究室 、メールでアポイントメントをお願いできますと幸いです。上記以外随時面談可能ですので、お申し込みください。オンラインも対応いたします。) |
開講年度 /Year of the Course |
2024年度 |
開講期間 /Term |
前期 |
対象学生 /Eligible Students |
1年,2年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2024/03/11 |
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使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
「臨床」とは、Bed Side Learning (BSL)のように、医学分野で使われるようになった言葉です。常に患者様の近くで実地の診療や教育にあたることを意味しています。子ども学の「臨床」で求められることも同様で、常に子どもたちと向き合い、フィールドで学ぶ姿勢が求められます。本講では、子ども学の臨床的な視点から、特に子どもの表現や遊びの楽しさを、観察?評価する方法を会得します。具体的には、乳幼児音楽教育の第一人者、米国コロンビア大学Custoderoが開発したフロー観察法(FIMA)を援用し、子どもの集中や楽しさ、感動体験等を、社会心理学者チクセントミハイのフロー理論を枠組みに検証していきます。なお、ここで言うフィールドとは、必ずしも教育現場に限定されるものではありません。なぜならば、子どもは常にあらゆる環境との接点から学んでいるからです。本講義では、家庭や街中、学校園等、様々な場面で子どもが表現する姿の観察を行い、評価を試みます。子どもたちが表現する楽しさを、いかに子ども達を取り巻く文脈から切り離さずに評価するか、みなさんと一緒に考究していきたいと思います。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
特に履修に必要な知識はありません。能力として音楽経験の有無は一切問いません。最低限、高校卒業程度の英語力を有していることが望まれます。キーワードはフロー理論、フロー観察法、子ども臨床です。 |
履修上の注意 /Notes |
授業は予習とフィールドワークが中心となります。英語の文献は、精読は不要ですが、できるだけ書かれていることの意図や場面等を想像しながら、クリティカルな視点も忘れずに、意味を捉えるようにしてください。なお、ヴァイオリンを用いた音楽活動も含みます。 |
教科書 /Textbook(s) |
Taichi Akutsu (2020) 『Applying Flow Theory to Strings Education in P-12 and Community Schools: Emerging Research and Opportunities』IGI Global (電子版の入手方法は講義内で指示します。) |
参考文献等 /References |
文部科学省(2017)「幼稚園教育要領」フレーベル館 文部科学省(2018)「幼稚園教育要領解説」フレーベル館 厚生労働省(2017)「保育所保育指針」フレーベル館 厚生労働省(2018)「保育所保育指針解説」フレーベル館 内閣府?文部科学省?厚生労働省(2017)「幼保連携型認定こども園教育?保育要領」フレーベル館 内閣府?文部科学省?厚生労働省(2018)「幼保連携型認定こども園教育?保育要領解説」フレーベル館 その他、最新の論文等を適宜用います。 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
フィールドや日常遭遇する事例に接して得られた気づきを文献で深め、文章化する作業を通して臨床経験を増幅します。常に一人一人の子どもと向き合い、丁寧に関わっていくこと。そして研究と実践の連関を常に意識して、臨床の楽しさを体得してください。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
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アクティブラーニングに関する事項 /Attention Relating to Active Learning |
本授業ではアクティブラーニングを積極的に採用しています。アクティブラーニングの種類は以下の通りです。 ?グループワーク?ペアワーク ?ピアラーニング ?問題基盤型学習 ?ディスカッション?ディベート ?プレゼンテーション ?プロジェクト学習(PBL) |
実務経験に関する事項 /Attention Relating to Operational Experiences |
米国のオーケストラや学校園等での音楽教育実践の経験を活かして、子どもと音楽の関わり合いを臨床的に検討します。 |
備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
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1 | 第1回 | [音楽の起源] 音楽の起源について歴史と発達の観点双方から学びます。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
2 | 第2回 | [臨床の意味] 臨床の意味について学際的な観点から検討します。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
3 | 第3回 | [音楽的発達] 音楽的発達について、文献や自分史、フィールド調査をもとに深めます。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
4 | 第4回 | [子どもの音楽表現の観察(フィールドワーク)] 子どもの音楽表現の観察をフィールドで行います。 |
フィールド観察の記述をする。 | 適宜指示する。 |
5 | 第5回 | [子どもの音楽表現のナラティヴ化] 観察した表現をナラティヴ化します。 |
ナラティヴを構成する。 | 適宜指示する。 |
6 | 第6回 | [フロー理論及びフロー理論にまつわる研究] フロー理論及びフロー理論にまつわる研究 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
7 | 第7回 | [音楽活動のフロー観察法] 音楽活動のフロー観察法の手技を会得します。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
8 | 第8回 | [幼児の音楽表現におけるフロー観察(フィールドワーク)] 幼児の音楽表現におけるフロー観察を行います。 |
フィールド観察の記述をする。 | 適宜指示する。 |
9 | 第9回 | [幼児の音楽表現におけるフローに着眼したナラティヴの構成] 観察した記録をもとにナラティヴを構成します。 |
ナラティヴを構成する。 | 適宜指示する。 |
10 | 第10回 | [子どもの音の探求に見る臨床的視点] 子どもの音の探求に見る臨床的視点を深めます。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
11 | 第11回 | [音楽及び音楽作品と子どもの接点に見る臨床的視点] 音楽及び音楽作品と子どもの接点に見る臨床的視点を深めます。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
12 | 第12回 | [フローを喚起する音楽表現の指導法] フローを喚起する音楽表現の指導法及び環境構成の具体的な方法を会得します。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
13 | 第13回 | [学校園における音楽の扱いと子どもの音楽的フロー] 子どもの音楽的フローを喚起する学校園における音楽の扱いと留意点を明らかにします。 |
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 | 適宜指示する。 |
14 | 第14回 | [子どもの表現の関わり合いを通じたコミュニティの創生] 子どもの表現の関わり合いを通じたコミュニティの創生について事例をもとに深めます。 |
プレゼンテーションの準備 | 適宜指示する。 |
15 | 第15回 | [まとめ(プレゼンテーション)] 講義のまとめを学会発表に準じたプレゼンテーション形式で行います。 |
プレゼンテーションの振り返り | 適宜指示する。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
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1 | フロー理論と子ども臨床の接点について理解して実践できる(A-1) | ○ | ○ | |||||
2 | フロー観察法を用いた評価手技を会得して実践できる(A-1) | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
3 | フロー理論に基づいた実践の構築や環境構成ができる(A-1) | ○ | ○ | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
レポート | 討議 | |||
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1 | フロー理論と子ども臨床の接点について理解して実践できる(A-1) | ○ | ○ | ||||
2 | フロー観察法を用いた評価手技を会得して実践できる(A-1) | ○ | ○ | ||||
3 | フロー理論に基づいた実践の構築や環境構成ができる(A-1) | ○ | ○ | ||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
50 | 50 |