シラバス参照 |
科目名/Course: 人類学/Anthropology | |
科目一覧へ戻る | 2023/11/02 現在 |
科目名(和文) /Course |
人類学 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Anthropology |
時間割コード /Registration Code |
00A39401 |
学部(研究科) /Faculty |
共通 |
学科(専攻) /Department |
|
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○出口 顯 , 近藤 理恵 |
オフィスアワー /Office Hour |
出口 顯(質問はメールで受け付けます。夜間にメールしても構いませんが、回答は翌日になります。)
近藤 理恵((前期)水曜日3限目、(後期)木曜日2限目) |
開講年度 /Year of the Course |
2023年度 |
開講期間 /Term |
前期 |
対象学生 /Eligible Students |
1年,2年,3年,4年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2023/02/16 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
共通カテゴリ /Category |
人文?社会科学 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
本授業では、映像資料などを用いながら、異なる文化との比較を通じて、私たちの生活にかかわる身近なトピックを通じて、人類学特有の思考と方法を説明するとともに、私たちの身近な習慣を考え直す。名付け、身体、贈与、神話、世界観、文字の読み書き(リテラシー)などの研究を通して、人類学的理解が日本に生きる私たちの現状を批判的に見直す上でどのように役立つのかを理解し、種々の社会的事象を自分自身の問題として考えられるようになることを目的とする。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
(1)履修に必要な知識:人類学に関する予備知識は必要としないが、日本以外の社会の現状に対する興味と関心を持っていることが重要である。 (2)能力:幅広い観点から物事を考えられること、授業内容を受けとめたうえで、自分の考えを深め、言語化できること、 (3)キーワード: 名付け、身体、贈与、神話、世界観、リテラシー |
履修上の注意 /Notes |
授業には映像視聴を含む。 |
教科書 /Textbook(s) |
特に指定しない。授業で参照する資料については別途指示する。 |
参考文献等 /References |
適宜授業内で指示する。 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
毎回の授業に対するフィードバックが求められるほか、関連する事象について新聞?インターネットで調べるなどして、考えを深化させること。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
特になし。 |
アクティブラーニングに関する事項 /Attention Relating to Active Learning |
毎回課題を出します。期限までに忘れずに提出すること |
実務経験に関する事項 /Attention Relating to Operational Experiences |
該当しない。 |
備考 /Notes |
本科目は、試験以外はすべてオンライン授業(リアルタイム)にて実施する。 |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | [社会人類学の特徴:エスノセントリズムとは何か] 文化の概念や社会人類学とはどういう学問かについて説明し、南米先住民の身体装飾の事例を踏まえながら、社会人類学の目指すところを開設する |
どういうときに人はエスノセントリズムに陥りやすいか考えてみる | |
2 | 2 | [通過儀礼と文化の類似性] 南アフリカの事例の紹介を踏まえて通過儀礼特にイニシエーションについて説明し、現代世界での通過儀礼のあり方について考える |
これまで体験した通過儀礼について考えてみる | |
3 | 3 | [人とのつき合い方のパフォーマンス] アフリカで広く行われている冗談関係と忌避の関係について説明し日常行為の演劇性について考える |
友人や先生、バイト先でのふるまい方やマナーを反省してみる | |
4 | 4 | [人の名前①] 名は体を表すという考え方が通用しない世界中の事例を紹介し、人名は分類と切り離せないことを説明する |
自分の名前の由来、名付けてくれた人の性格などについて考えてみる | |
5 | 5 | [人の名前②] 名前の発声を禁止する習俗を紹介し、政治ともつながりがあることを説明する |
天皇の名前について調べてくる(小課題) | |
6 | 6 | [精神と身体①] アンパンマンを手がかりに心のありかについて世界中の民族がどのように考えているかを説明する |
身体の一部を使って感情を表現するイディオムについて調べてくる(小課題) | |
7 | 7 | [精神と身体②] 心臓移植によってドナーの記憶がレシピアントに移る事例を社会人類学的に考える。また異種移植についても説明する。 |
移植について最近のニュースを調べてみる | |
8 | 8 | [交換] ニューギニアの「クラ」という交換についての映像を見ながら、与える?受け取ることの意味を考える |
身近な交換の例を考えてみる | |
9 | 9 | [贈与と威信] 北アメリカ北西海岸先住民のポトラッチという刊行について説明し、気前よく与えることが威信や権威に繋がることを考える |
何故贈り物をするか考えてみる | |
10 | 10 | [神話と構造主義] 古代の日本や先住民社会で語り伝えられる神話について、構造主義と言う視点から説明する |
ファンタジーと神話について考えてみる | |
11 | 11 | [アニミズムとトーテミズム] 動植物や物との関係についての信仰であるアニミズムとトーテミズムについて説明し、現代にもそれらが息づいていることを考える |
身近にアニミズムやトーテミズム的な事例があるかを考えてみる | |
12 | 12 | [多文化主義と科学の世界] アマゾンやシベリアの採集狩猟民の世界観と先端の生物科学の間に類似した考え方があることを説明する |
動物とのつき合い方について考えてみる | |
13 | 13 | [文字の読み書きと声の世界①] 文字を読み書きすること、文字と声の関係について再考する。また文字がコミュニケーションのあり方を変え科学や文明を誕生させたという常識を再検討する。 |
これまでの読書経験を振り返る | |
14 | 14 | [文字の読み書きと声の世界②] ネットやSNSでの「打ち言葉」の特徴について考える |
SNS空間での文字体験をレポートする(小課題) | |
15 | 15 | [まとめ] 授業全体を振り返り、文化人類学的思考と方法が現代社会の理解に対して持つ意味を確認する。 |
最終課題に取り組む。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A) | ○ | ○ | |||||
2 | 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A) | ○ | ○ | |||||
3 | 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A) | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
授業へのフィードバックを含む小課題 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A) | ○ | ○ | ||||
2 | 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A) | ○ | ○ | ||||
3 | 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A) | ○ | |||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
80 | 20 |