![]() ![]() |
科目名/Course: 日本デザイン論/Japanese Design | |
科目一覧へ戻る | 2023/11/02 現在 |
科目名(和文) /Course |
日本デザイン論 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Japanese Design |
時間割コード /Registration Code |
30527601 |
学部(研究科) /Faculty |
デザイン学部 |
学科(専攻) /Department |
ビジュアルデザイン学科,工芸工業デザイン学科,建築学科 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○吉原 直彦 |
オフィスアワー /Office Hour |
吉原 直彦(事前にメールにより申し込んでください。) |
開講年度 /Year of the Course |
2023年度 |
開講期間 /Term |
後期 |
対象学生 /Eligible Students |
1年 |
単位数 /Credits |
2.0 |
更新日 /Date of renewal |
2023/02/22 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
本講義では、美術工芸として発展してきた日本のデザインが、外来文化や隣接する学問分野を受容しつつ独自の文化を形成してきた点に注目し、「文化史や異文化比較に基づく日本デザインの系譜と特色」および、多視点からの造形観察に基づく「デザイン発想」についての講義を通じて、創造的にデザインを理解する方法を学び、専門の基礎となるデザインリテラシーを身につけることを目的とする。そのため、指定教科書等を通じて豊富な事例分析を紹介し、各デザインテーマの背景にある学際的な知や専門性の理解に向けて解説する。またガイダンスおよび「CMD体育_cmd体育平台@」の指示に基づいて、指定教科書および提示資料の関連内容を確認し、テーマに関するレポートや創作課題に取組む。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
履修にあたっては、日常のデザインに潜んでいるモノ?コトや著名な作品の本質をめぐって、どん欲に専門に関する情報を収集し、その観察を通じて、気づきの力、知的感性的応用力を活かした課題の創造的解決力、さらには解決にあたってその考えを記述する力が求められる。 |
履修上の注意 /Notes |
?授業連絡は「CMD体育_cmd体育平台@>履修>お知らせ一覧&orレポート一覧」を毎週チェックのこと。 ? 授業では専用の「授業ファイル」(カラーレールクリヤーホルダー?A4?50枚分収納可能)を活用し、対面授業にて配布の資料や自作資料集(復習課題等)を「授業ファイル」にまとめること。 ? 「授業ファイル」は最終回に提出すること。提出がなければ単位は認められない。 |
教科書 /Textbook(s) |
? 『ビジュアルデザインのための発想のスイッチ––20テーマによる分析?演習』吉原直彦 編著?西田麻希子 著,昭和堂,2020.(指定教科書) |
参考文献等 /References |
?対面授業回におけるサブテキスト(配布プリント)および「CMD体育_cmd体育平台@」でのオンデマンド提示資料 ?『造形デザインのための注意のスイッチ––観察?思考?創案にむけて』吉原直彦 著,昭和堂,2008.(参考書) |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
?対面授業回配布のサブテキスト(含む課題)および「CMD体育_cmd体育平台@」で提示された課題に取組み、出力分を「授業ファイル」としてレールホルダーにまとめること。 ?指示された方法で自己採点を行い、授業内容を振り返っておくこと。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
?とくになし |
アクティブラーニングに関する事項 /Attention Relating to Active Learning |
本授業では次のアクティブラーニングを実施予定である。 ?授業時間内に使用するプリント(サブテキスト)における穴埋め問題など、小問による振り返り(毎回)。 ?各回のテーマに応じた資料集作成課題のうち、創作課題の成果を発表するプレゼンテーション(3回)。 ?デザインリサーチを目的としたフィールドワーク(1回)。 |
実務経験に関する事項 /Attention Relating to Operational Experiences |
該当しない |
備考 /Notes |
? 本講義は対面授業を基本とするため、新型コロナウィルス感染予防(手指消毒および3密回避のための座席指定)をふまえた授業方法を導入するが、環境の変化に応じてこれをオンライン(オンデマンド)授業に振り替えて実施することがある。 |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | [見るデザイン ① 【群化の法則】] 教科書第1章01を中心に、部分と全体の関係性から「まとまり」の見出し方やこれを阻害するカムフラージュのあり方について、およびその特性を生かしたデザインの工夫について学ぶ。 |
資料集Aとして【擬態の実例収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
2 | 2 | [見るデザイン ② 【図と地】] 教科書第1章02を中心に、「図と地」の定義の変化やそのあり方について、および「注視と飛越」の特性を生かしたデザインの工夫について学ぶ。 |
資料集Bとして【主観的輪郭を生かしたデザイン例収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
3 | 3 | [見るデザイン ③ 【時空間表現1;遠近法】] 教科書第1章04を中心に、イメージ空間の層(レイヤー)による遠近表現や透明視現象による奥行き表現の特性を生かしたデザインの工夫について学ぶ。 |
資料集Cとして【重ねを生かした絵本の事例収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
4 | 4 | [見るデザイン ④ 【時空間表現2;静と動】] 教科書第1章04を中心に、視線誘導をもたらす生理学的視覚を生かした動きのデザインについて学ぶとともに、視覚文化における「右と左」をめぐる表象感染のあり方について学ぶ。 |
資料集Dとして04コラムを参考に【「右と左」の課題収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
5 | 5 | [変換するデザイン ① 【シンメトリー操作】] 教科書第1章05を中心に「日本の家紋」やM.C.エッシャーの造形手法を通じて、シンメトリー操作による変換手法を学ぶとともに、自身のオリジナル家紋デザインに取り組む。 |
資料集Eとして【オリジナル家紋の造形提案のまとめ】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
6 | 6 | [変換するデザイン ② 【チェックリスト法】] 教科書第1章05コラムで紹介するチェックリスト法が示す9タイプの強制発想法を理解する。その上で様々なデザイン例における造形変換手法を分類する術を身につける。 |
資料集Fとして【9タイプのデザイン発想の事例収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
7 | 7 | [読むデザイン①【隠喩と換喩】] 教科書第2章11を中心にイメージの二重性に基づく見立て(隠喩)のデザインを、教科書第2章13を中心にモノの関係性による見立て(換喩)のデザインを理解し、イメージによる見立てのデザイン作品の見極め方を学ぶ。 |
資料集Gとして【見立てのデザイン作例集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
8 | 8 | [創るデザイン 【倒置と転置】] 教科書第2章11および12を中心に”オブジェとしての”イメージによる既成概念の転覆や新たな意味の発生について理解を図るとともに、転置を生かした発想トレーニングにトライする。 |
資料集Hとして【盆栽トレーニング集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
9 | 9 | [読むデザイン ② 【図と言葉】] 教科書第2章14にて提示した事例の特色を知り、ビジュアルデザインにおける「図と言葉」の相互関係を理解するとともに、用途に応じた図への言葉の与え方を身につける。 |
資料集Iとして【キャッチコピー集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
10 | 10 | [気づき/再生のデザイン ① 【アフォーダンス/リデザイン】] 教科書第3章18及び第3章19を軸に環境が与える情報の力(アフォーダンス/シグニファイア)とデザインの関係及びデザイン再生(リデザイン)の可能性について理解し、動機づけを行う。 |
資料集Jとして【日用品のリデザイン集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
11 | 11 | [気づき/再生のデザイン ②:【路上観察による環境認識】] 教科書第1章08コラムおよび第3章19および授業にて提示した資料に目を通した上で、オンデマンド授業で指示された手法?様式にて、学外の路上観察を行う。 |
資料集Kとして【路上観察「トマソン物件」記録集】に取り組む。 | オンデマンド資料配布 教科書使用 |
12 | 12 | [デザイン文化と気質の変化① 【縮み志向の日本デザイン】] 教科書第3章20から日本デザインとは何か?について各時代の美術工芸を「縮み志向」の視点から理解し、現代日本におけるデザインの精神性について考察する。 |
資料集Lとして【「縮みの6類型」デザイン収集】に取り組む。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
13 | 13 | [デザイン文化と気質の変化② 【気質の変遷と日本デザイン】] 教科書第3章20から日本デザインとは何か?について各時代の美術工芸を「時代に顕著な気質」の視点から理解し、現代日本におけるデザインの精神性について考察する。 |
これまでの資料集(A?L)を整理、ファイリングする。 | プリント(サブテキスト)配布 教科書使用 |
14 | 14 | [最終レポート課題] レポート題目は、授業開始時に教科書の「章およびテーマ」から指定。様式(用紙配布)とともに指示を行う。なお、授業中にレポートを完成させる。 |
最終レポート課題に取組む。 | 教科書指定箇所を利用 |
15 | 15 | [まとめ:] まとめおよび「授業ファイル」完成版の提出。 |
自己採点表を全て記入の上、授業ファイル提出(期日。厳守) |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本を軸に文化史上のデザインおよびこれを成り立たせているものを見つめ、理解に基づいて考えを表現できること(C-1)。 | ○ | ○ | ○ | ||||
2 | 学際的な知や外来文化の受容が日本デザインの発展に果たす役割を知り、新たな発想に活かせること(C-1)。 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
3 | テーマから関心を持った課題を発見し、仲間とデザイン解決するための端緒をつかみ、共有すること(C-1)。 | ○ | ○ | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
課題取組 | 授業内発表 | 独自のレポート | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本を軸に文化史上のデザインおよびこれを成り立たせているものを見つめ、理解に基づいて考えを表現できること(C-1)。 | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 学際的な知や外来文化の受容が日本デザインの発展に果たす役割を知り、新たな発想に活かせること(C-1)。 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
3 | テーマから関心を持った課題を発見し、仲間とデザイン解決するための端緒をつかみ、共有すること(C-1)。 | ○ | ○ | ||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
20 | 50 | 10 | 20 |