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授業情報/Course information

科目名/Course: 符号理論/Coding Theory
科目一覧へ戻る 2023/11/02 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
符号理論
科目名(英文)
/Course
Coding Theory
時間割コード
/Registration Code
21C14601
学部(研究科)
/Faculty
情報工学部
学科(専攻)
/Department
情報通信工学科
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
○榊原 勝己
オフィスアワー
/Office Hour
榊原 勝己(月曜日5時限(2405室に在室している場合はいつでも))
開講年度
/Year of the Course
2023年度
開講期間
/Term
後期
対象学生
/Eligible Students
3年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2023/02/20
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
ディジタル情報を伝達?通信あるいは記録するシステムでは,受信あるいは読み出された情報の信頼性を向上するために,誤り訂正符号の利用は不可欠な要素技術の一つとなっています.講義では,線形代数あるいは論理数学に基づいて構成された誤り訂正符号の基礎理論と,最も簡単な誤り訂正符号であるハミング符号の論理回路による実現について学びます.た,誤り検出符号を利用した様々な自動再送制御方式の概要とその違いや性能を学習します.
履修に必要な知識?能力?キーワード
/Prerequisites and Keywords
「線形代数」に関する基礎知識 (特にベクトル空間) を必要とします.

[キーワード] 誤り訂正符号,ハミング距離,ハミング符号,線形符号,巡回符号,自動再送制御方式
履修上の注意
/Notes
教科書
/Textbook(s)
使用しない
参考文献等
/References
「[改訂新版]やり直しのための工業数学(情報通信編)」三谷政昭(著),CQ出版
「C言語による情報理論入門」久保田?大石?福本(著),コロナ社
「情報?符号?暗号の理論入門」守屋悦朗(著),サイエンス社
「情報伝送と符号の理論」岩垂好裕(編),オーム社
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
ホームページ http://www-tel.c.oka-pu.ac.jp/~sakaki/ からリンクされている講義情報を参考にしてください.前回までの学習した内容を必ず復習した上で出席することが目標達成への近道です.
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
本授業科目は次のアクティブラーニングを採用している。
?振り返り(小テスト、振返メモ)
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
民間企業の総合研究所に勤務した経験を活かし,各種通信?記録システムへの応用例を含めて説明する.
備考
/Notes
対面授業で実施予定ですが,社会状況によりオンライン授業に変更することがあります.また,定期試験は対面実施の予定ですが,対面実施ができない場合は,定期試験の除く評価項目を当初の割合により評価します.
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 第1回 [通信路雑音の原因,ビット誤り率]
誤り訂正符号の適用が不可欠となる物理的原因と,その評価方法として広く利用されているビット誤り率を説明する.
授業HPに目を通しておく. 必要に応じ配付する.
2 第2回 [誤り訂正符号の原理(繰返符号,ハミング距離,距離の三公理)]
繰返符号を実例として,誤り訂正符号の基本原理を説明するために必要なハミング距離を紹介し,距離の三公理を満たしていることを説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
3 第3回 [誤り訂正符号の原理(最小距離と誤り訂正能力)]
誤り訂正符号の基本原理である最小距離と誤り訂正能力の関係を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
4 第4回 [誤り訂正符号の原理(生成行列,検査行列)]
誤り訂正符号はビット列から構成されるベクトルであるが,情報を符号化する際の生成行列と検査行列,検査方程式の役割を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
5 第5回 [ハミング符号(生成行列と符号化法)]
自明ではないが簡便な誤り訂正符号であるハミング符号の生成行列と符号化法を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
6 第6回 [ハミング符号(検査行列と復号法,シンドローム)]
ハミング符号の検査行列を定義し,シンドロームによる復号法を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
7 第7回 [線形符号(線形空間と誤り訂正符号,符号化法と復号法)]
誤り訂正符号をベクトル空間として捉えることを通して,生成行列と検査行列の役割を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
8 第8回 [線形符号(拡張符号,短縮符号,パンクチャー符号)]
符号長,情報ビット数を操作することによる誤り訂正符号のバリエーションを説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
9 第9回 [巡回符号(ベクトル表現と多項式表現,巡回符号の性質)]
誤り訂正符号の符号語ベクトルに巡回性を持たせ,多項式と同一視することで,現在広く利用されている巡回符号を定義できることを説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
10 第10回 [巡回符号(線形符号との対比による符号化法と復号法)]
ベクトルと行列を利用した線形符号と,多項式による巡回符号を対比させながら,巡回符号の符号化と復号法を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
11 第11回 [巡回符号の符号化回路]
ハミング符号の符号化回路を通して,巡回符号の符号化回路が簡単な順序回路で実現できることを説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
12 第12回 [巡回符号の復号回路]
ハミング符号の復号回路を通して,1ビットの誤り訂正が簡単な順序回路で実現できることを説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
13 第13回 [様々な誤り訂正符号]
パリティ検査符号,繰返符号,短縮符号,CRC符号,[8,4,4]拡張ハミング符号,積符号,畳込み符号,LDPC符号などを簡単に説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
14 第14回 [自動再送制御方式]
誤り検出符号を利用した基本的な自動再送制御(ARQ)方式の概要とその違いや性能を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
15 第15回 [ハイブリッドARQ]
誤り訂正符号と誤り検出符号を組み合わせたハイブリッドARQ方式を説明する.
前回までの学習内容を復習し,今回内容に関して授業HPの該当箇所に目を通しておく. 必要に応じ配付する.
16 第16回 [定期試験]
定期試験を実施する.
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識?理解
/Knowledge & Undestanding
技能?表現
/Skills & Expressions
思考?判断
/Thoughts & Decisions
伝達?コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 生成行列,検査行列,シンドロームと用いて,線形符号の符号化,復号を実行できる.(E)
2 生成多項式とシンドローム多項式を用いて,巡回符号の符号化,復号を実行できる.(E)
3 論理回路を用いたハミング符号の符号化回路,復号回路の動作を理解し,符号化,復号を実行できる.(E)
4 自動再送制御方式の動作を説明できる.(E)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
小テスト 振返メモ
1 生成行列,検査行列,シンドロームと用いて,線形符号の符号化,復号を実行できる.(E)
2 生成多項式とシンドローム多項式を用いて,巡回符号の符号化,復号を実行できる.(E)
3 論理回路を用いたハミング符号の符号化回路,復号回路の動作を理解し,符号化,復号を実行できる.(E)
4 自動再送制御方式の動作を説明できる.(E)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
60 30 10
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