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科目一覧へ戻る | 2021/09/22 現在 |
科目名(和文) /Course |
保育実習指導Ⅱ |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Leading of Child Care Practice Ⅱ |
時間割コード /Registration Code |
13019401 |
学部(研究科) /Faculty |
保健福祉学部 |
学科(専攻) /Department |
保健福祉学科子ども学専攻 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○池田 隆英 , 小畑 千晴 |
オフィスアワー /Office Hour |
池田 隆英(前期?後期ともに,月曜日?3限(5120研究室) )
小畑 千晴(毎週火曜日3限12時40分~14時10分です。質問があるときには、この時間以外でも気軽に研究室に来てください。) |
開講年度 /Year of the Course |
2021年度 |
開講期間 /Term |
前期 |
対象学生 /Eligible Students |
4年 |
単位数 /Credits |
1 |
更新日 /Date of renewal |
2021/03/05 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
複数教員担当 |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
「指定保育士養成施設の指定及び運営の基準について」に基づき、「保育実習Ⅰ」のうちで保育所における実習のための事前事後指導。保育実習は、「その習得した教科全体の知識、技能を基礎とし、これらを総合的に実践する応用能力を養うため、児童に対する理解を通じて保育の理論と実践の関係について習熟させること」を目的とする(保育実習実施基準)。この保育実習指導Ⅱでは、保育実習指導Ⅰを踏まえて、保育所保育について、子どもの理解と援助のフレームワーク、保育実践の事例分析、といった実践的な事項を学ぶ。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
特に,「基礎技能」「本質?目的」「対象理解」「内容?方法」の欄に相当する科目は,実習(実践)に直結する。保育士資格の要件となっている科目のうち,この科目の配当時期よりも前の既習内容を復習しておくこと。 キーワード:保育所実習,保育所保育指針,指導法,職業倫理,子どもの最善の利益 |
履修上の注意 /Notes |
上記の「概要」欄にある実習指導の目的にしたがって、プロフェッションとしての保育者をめざす覚悟を必要とします。実習で「当たり前のこと」ができるように、保育の知識や技術だけでなく、マナー、生活習慣、実務、コミュニケーションの向上を求めます。 |
教科書 /Textbook(s) |
岡山県保育士養成協議会『保育所実習の手引き』 |
参考文献等 /References |
保育所保育指針および保育所保育指針解説書(厚生労働省) |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
実習に向けた準備として,以下の2つの事項について自主学習すること。 ?既習内容を参考にして,対象理解,内容?方法,環境構成,援助配慮を具体的に考えておくこと。 ?保育の指導法に基づいて,指導計画(指導案)を準備し,実習で使用する「財」を製作しておくこと。 妊娠、出産、育児、遊び、病気、発達、障害などに関する書籍を読み進めてください。また、ボランティアなどによって、できる限り、子どもと接する機会を増やしてください。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
実習までに履修すべき科目の単位を取得していない場合には、この科目の履修や実習そのものができなくなる可能性がある。このことは、カリキュラムの編成上、卒業にも影響が出る可能性があり、保育士資格の取得ができなくなるので、十分に留意すること。 |
備考 /Notes |
提出された履修者全員の課題を丁寧に添削してコメントをつける。求められた課題が不適切な場合には、再提出を求める。また、再提出をしない場合や再提出の課題が不適切な場合には、単位が不認定となる場合がある。 【授業形態】 原則,対面授業による演習を行い,必要に応じて遠隔授業とし,課題の授受は直接もしくはオンデマンドで行う。 【AL対応】 一部の回で,反転授業(授業前の準備を課す形態)として課題を与え,授業内で発表?討議を行う。 |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | [オリエンテーション] シラバスに基づいてこの授業の概要や留意点を確認したうえで,保育士資格の要件について,科目の類別や構成を踏まえて,この授業の位置づけを明確にする。 |
保育士資格の要件となっている科目の既習内容を復習し,この授業のシラバスを一読しておくこと。 |
配布資料あり |
2 | 2 | [自己課題の作り方] 事前訪問に向けた確認事項として,「実習を実施する前に確認すべき事項」と「実習に関連する書類等の類別」を学ぶ。また,『手引』を参照しながら,「実習に対する自己課題」に記入すべき事項を学ぶ。 |
シラバス,『手引』Ⅱ章,教科書「Closeup 8」,評価票の項目を参考に,実習の課題を考えておくこと。 |
配布資料あり |
3 | 3 | [保育実践の6つの要素] 指導は,それを構成する要素とそれら要素の関連性に関する,指導原理に基づいている。姿?ねらい?内容,環境構成?活動?配慮援助,保育内容「5領域」など,保育実践を成立させる基本的な要素を学ぶ。 |
指導原理を想起して,姿?ねらい?内容,環境構成?活動?配慮援助という要素を確認しておくこと。 | 配布資料あり |
4 | 4 | [発達の領域による対象理解] 保育の指導の出発点が子ども理解(対象理解)にあることから,保育全体を見通すための発達概念,映像にみる事例児の理解,指導法における対象理解のポイント,保育所保育指針の「発達の特徴」を学ぶ。 |
発達心理学の教科書もしくは入門書を読み返し,発達の領域および各領域の発達段階を確認しておくこと。 |
配布資料あり |
5 | 5 | [指導案作成のための準備] 保育は大別して「デイリープログラム」と「設定保育」とに分けられ,実習ではこれらの保育の指導案を作成するため,作成上の留意点,基本事項と展開づくり,遊びのレパートリー,具体的な立て方を学ぶ。 |
指定された保育内容(遊び)のプリントに基づいて,期限までに指導案を作成?修整すること。 |
配布資料あり |
6 | 6 | [保育実践に向けた保育内容の研究] 当該の実習レベルに見合うように,指導原理に沿って,発達概念による対象理解を想定した上で,遊びの内容?方法を決定し,そのバリエーションを検討し,指導案作成のための具体的な手順を学ぶ。 |
指定された遊びのプリントに基づいて,期限までに指導案を作成し,コメントを参考に修整すること。 | 配布資料あり |
7 | 7 | [保育実践に向けた保育内容の検討] 前時の「保育内容の研究」に基づいて,保育内容(遊び)の活動の分析,子どもの「内面」を育てる観点,「5領域」を想定した具体的な活動の構成,遊びの連続性(系統性)を想定した活動を学ぶ。 |
プリント「保育内容の検討」を参考に,必要に応じて,前時に指定された遊びの指導案を修整すること。 |
配布資料あり |
8 | 8 | [保育実践に向けた児童文化財の準備①] 実習においては,児童文化財を使用した保育を行う場合が多い。そのため,保育内容(遊び)について,対象理解との関連性,遊びのレパートリー,遊びの複雑性と系統性,絵本に基づく財の構成を学ぶ。 |
授業前に各自で絵本を選んでおき,授業後に指定された様式「絵本に基づく財」に記入して提出すること。 |
配布資料あり |
9 | 9 | [保育実践に向けた児童文化財の準備②] 実習に向けた児童文化財の準備として,パネルシアターの使用を想定し,パネルの作り方,パネルの設置方法,絵人形の作り方,基本的な仕掛け,演じ方のポイント,実際の絵人形の作り方を学ぶ。 |
本時に行ったパネルシアターの絵人形作成を参考に,各自で1つのパネルシアターを完成させること。 |
配布資料あり |
10 | 10 | [「障害」への理解と具体的な援助①] 「障害」の基礎的理解として,「障害」の一般的な特性理解とこれに基づく援助方法を学び,「健常/障害の二分法」と「スペクトラム(連続体)」を踏まえ,「発達の領域」による理解と援助の方法を学ぶ。 |
事前に配布された「障害児保育」のプリントを読み,「障害」の特性と援助方法を確認しておくこと。 |
配布資料あり |
11 | 11 | [「障害」への理解と具体的な援助②] 「障害」の発展的理解として,制度的対応の課題,社会的偏見の検討,在籍と進路形成の関係,発達障害の起因説,「障害」の類型と基準,問題行動の原因帰属,といったテーマで「障害」への接近方法を学ぶ。 |
配布されたプリント「応用行動分析に基づく理解と援助」を読み,応用行動分析の基本を学んでおくこと。 |
配布資料あり |
12 | 12 | [子どもの理解と援助の関連性] 子どもの理解と援助に関連して,人間観や子ども観を検討し,家庭教育と保育所保育の相違点,就学前保育と就学後教育の相違点を学び,これまでの授業内容を振り返り,指導原理の全体像を学ぶ。 |
作成された指導案にみる課題を参考に,本時の授業内容を踏まえて,理解と援助の関連性を考察すること。 | 配布資料あり |
13 | 13 | [場面に応じた子どもへの声かけ] 発生論的観点から発達に関わる既習内容を確認した上で,相互作用論的観点から保育をコミュニケーションととらえ,省察モデルに基づき指導上の留意事項を踏まえ,生活場面別の声かけの仕方を学ぶ。 |
本時の授業での解説を踏まえて,配布されたプリントの内容を読み返し,適切な声かけを復習しておくこと。 |
配布資料あり |
14 | 14 | [エピソード記録にみる保育実践] 就学前保育の実践記録の方法として,「健常児」「障害児」のエピソード記録の実例に基づいて,そこに記録された内容を対象に,発達に関わる概念を観点として用いながら,内容分析の方法を学ぶ。 |
配布されたプリントを読み,発達概念を観点として,事例児の対象理解を行い,様式に記入?提出すること。 |
配布資料あり |
15 | 15 | [直前指導(準備の確認と直前の面談)] 実習を実施するに当たって確認すべき事項や留意すべき事項があるため,(1)体調の管理、(2)実習への意欲、(3)実習への課題、(4)不安点?疑問点,といった観点で園ごとの集団面談を行う。 |
左記(1)~(4)を想定して準備を行うとともに,「直前指導に向けた準備」の内容を確認しておくこと。 |
配布資料あり |
16 | 16 | [事後指導①:自己分析と自己課題] 実習の事後指導として,園ごとの集団面談を行うとともに,「自己分析シート」によって実習の量的分析と質的分析を行い,実習報告書の作成に向けて,「自己課題シート」によって自己課題を明確化する。 |
実習指導報告書の作成に向けて,「自己分析シート」や「自己課題シート」に基づいて,内容を考えること。 | 配布資料あり |
17 | 17 | [事後指導②:保育実習報告書の作成] 事後指導の「自己分析」や「自己課題」を踏まえて,当該の保育実習を振り返り,報告書作成の要領(様式と構成)を理解し,報告書作成の目安として,事例の記述や分析のテーマ(観点)を学ぶ。 |
様式,文法,表記,内容,表現,用語などに留意し,指定の様式に記入し,実習報告書を完成させること。 | 配布資料あり |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
1.保育所、児童福祉施設等の社会的ニーズと役割?機能を理解できる。(D) |
○ | ||||||
2 |
2.ビデオ教材や実地の見学?観察を通して子どもへの理解を深めることができる。(D) |
○ | ||||||
3 | 3.既習の教科の内容を踏まえ、子育ち?子育てについて総合的に学んでいる。(D) | ○ | ||||||
4 |
4.保育の計画、観察、記録及び自己評価等について具体的に理解できる。(D) |
○ | ||||||
5 |
5.保育士の業務内容や職業倫理について具体的に学んでいる。(D) |
○ | ||||||
6 | 6.実習に向けた準備として,作成物や報告書などの課題を適切に行うことができる。(D) | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
受講の状況 | 課題の提出 | 発表や討議 | ||
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1 |
1.保育所、児童福祉施設等の社会的ニーズと役割?機能を理解できる。(D) |
○ | |||||
2 |
2.ビデオ教材や実地の見学?観察を通して子どもへの理解を深めることができる。(D) |
○ | |||||
3 | 3.既習の教科の内容を踏まえ、子育ち?子育てについて総合的に学んでいる。(D) | ○ | |||||
4 |
4.保育の計画、観察、記録及び自己評価等について具体的に理解できる。(D) |
○ | |||||
5 |
5.保育士の業務内容や職業倫理について具体的に学んでいる。(D) |
○ | |||||
6 | 6.実習に向けた準備として,作成物や報告書などの課題を適切に行うことができる。(D) | ○ | ○ | ||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
20 | 60 | 20 |