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科目一覧へ戻る | 2019/01/02 現在 |
科目名(和文) /Course |
技術者と社会 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
|
時間割コード /Registration Code |
22144501 |
学部(研究科) /Faculty |
情報工学部 |
学科(専攻) /Department |
情報システム工学科 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○安部 利男 |
オフィスアワー /Office Hour |
|
開講年度 /Year of the Course |
2018年度 |
開講期間 /Term |
第3クォーター |
対象学生 /Eligible Students |
3年次生 |
単位数 /Credits |
1.0 |
更新日 /Date of renewal |
2018/03/05 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
情報化社会で工学技術者として活躍する場合,やってはならない事や,やらなければならない事を自分自身で判断し,タイムリーに,かつ適確に行動する事が求められている. このため,技術者倫理に関する講義と,身近な社会における技術的なトラブルの原因究明と再発防止に関するグループ討議により,判断力と行動力の養成を目的にする. |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
身近な社会において発生している事故やトラブルに対して,技術?社会倫理に係わる問題(発生原因,対策,再発防止)に関心を持つこと. |
履修上の注意 /Notes |
「フレッシュマンセミナー」を履修していること. |
教科書 /Textbook(s) |
使用しない. |
参考文献等 /References |
1.「技術者倫理の世界」藤本温 編著,川下智幸,下野次男,南部幸久,福田孝之 共著,森北出版株式会社 2.「技術者倫理とリスクマネッジメント(事故はどうして防げなかったのか?)」中村昌允 著,オーム社 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
国立開発研究法人 科学技術振興機構「研究人材のためのe-learning」,教材「技術者倫理」 (https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop) |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
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備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配布資料 /Handouts |
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1 | 1 | [講義のねらい] 講義の目的,目標(シラバス),および講義のスケジュール(演習方法を含む)を説明する. |
受講の目的,目標とトラブル事例の問題点を検討 | 倫理問題事例への取り組み方 |
2 | 2 | [技術倫理の視点から事故事例の解説(ケース1)] 「六本木ヒルズ自動回転ドア事故」のビデオを見て,機械設計者に要求される「本質安全」と「制御安全」の重要性を理解する. |
希望するグループ討議テーマ(トラブル事例)について各人で調査 | (事故事例)六本木自動回転ドア事故 |
3 | 3 | [技術倫理の視点から事故事例の解説(ケース2)] 「スペースシャトル チャレンジャー事故」のビデオを見て,「経営者と技術者の責任」について考える. |
希望するグループ討議テーマ(トラブル事例)について各人で調査&選定 | (事故事例)スペースシャトル チャレンジャー号爆発 |
4 | 4 | [講義(学協会の倫理規定)と演習グループの編成] 機械学会や電子情報通信学会の倫理規定,倫理綱領を用いて,技術者が社会から信頼と尊敬を得るために必要な資質と行動について理解を深める. |
希望するグループ演習テーマ(トラブル事例)の概要を各人でまとめる | 機械学会倫理規定 |
5 | 5 | [講義(トラブルの再発防止)とグループ別演習テーマの選定] 「トラブルの再発防止」に必要な「真の原因究明」を行うための有効な手法「なぜなぜ:5-Why」について学ぶ. |
各グループで決定した演習テーマ(トラブル事例)について、各人で事故内容、経過(事実関係)を詳細に調査 | 5回の「なぜ?」を繰り返せば、本当の原因にたどりつける |
6 | 6 | [講義(フェイルセーフとフールプルーフ)と演習(事故原因,問題点の把握)] 機械設計者が製品の設計において考慮する必要がある「Fail Safe & Fool Proof」の重要性について理解を深める. |
グループ演習テーマ(トラブル事例)の原因究明 | トラブルの再発防止 |
7 | 7 | [講義(説明責任)と演習(再発防止の検討)] 「プロの説明責任」の重要性を理解し,そのために必要な「技術者と公衆との信頼関係構築」について学ぶ. |
グループ演習テーマ(トラブル事例)の原因究明と再発防止 | 文部科学省 科学技術基本計画 抜粋 |
8 | 8 | [講義(WIN-WINの関係)と演習(事例の考察、結論の検討)] 技術者として社会で活動する上で,「常に公衆の安全,健康,福祉を最優先させる」という考えの基で,「有限な資源を有効に活用する」,および「人に良く,我も良く:WIN-WIN」の精神で判断していくことの重要性を理解する. |
グループ演習テーマ(トラブル事例)の原因究明と再発防止 | コヴィー博士の「成功に至る原則」 |
9 | 9 | [講義(PL法)と演習(グループ発表の準備)] 製造物責任法(PL法)の厳格責任について学び,「設計上の欠陥,製造上の欠陥,指示?警告上の欠陥」のない製品作り(要求される安全水準の確認)の重要性を理解する. |
グループ演習テーマ(トラブル事例)のまとめ | 製造物責任法(PL法) |
10 | 10 | [トラブル事例のグループ発表会] グループ活動で行った「トラブル事例の問題解決(予防倫理学習)」について発表し,発表内容についてグループ間で討議する. |
個別演習テーマ(トラブル事例)の事故内容、経過(事実関係)の詳細な調査 | 昨年度のグループ発表例のまとめ |
11 | 11 | [講義(企業倫理)と個人別 演習テーマの選定] 企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:CSR)について学ぶ. |
個別演習テーマ(トラブル事例)の原因究明 | 企業の社会的責任(CSR) |
12 | 12 | [講義(環境問題と公益通報)と演習(事故原因,問題点の把握)] 近年特に問題になっている「地球規模での環境問題」と「公益通報(内部告発)」について,技術者に要求される行動や注意点について学ぶ. |
個別演習テーマ(トラブル事例)の原因究明と再発防止 | 公益通報(内部告発) |
13 | 13 | [講義(技術者の判断基準)と演習(事例の考察, 結論の検討)] 技術者として社会で活動する上で,「常に公衆の安全,健康,福祉を最優先させる」という考えの基で,「有限な資源を有効に活用する」,および「人に良く,我も良く:WIN-WIN」の精神で判断していくことの重要性を理解する. |
個別演習テーマ(トラブル事例)の調査レポート作成 | 技術者の判断基準 |
14 | 14 | [講義(国際的倫理観)とレポート提出] 国際社会で活動する技術者において,他国の文化をよく理解して行動すること,取引先とのコミュニケーションを図り,必要な情報を共有することの重要性を理解する. |
グループ討議に基づいて作成したレポートの見直し | ブリジストン?ファイアストンの事例 |
15 | 15 | [まとめの講義] 技術者倫理で良く用いられる重要な用語をリストアップし,講義のおさらいとまとめを行う. |
技術者倫理に関する用語 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
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1 | 常に社会の出来事や動きに関心を持つ. | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 自分の考えを簡潔に,かつ論理的にまとめられる. | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
3 | 他者の考えを考察でき,自分の意見を述べることができる. | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
4 | 失敗や事故については,真の原因がハッキリするまで考え,再発防止ができる. | ○ | ○ | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
提出レポート / Report | グループ発表内容 /Group Presentation | 学習態度 /Earnestness | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 常に社会の出来事や動きに関心を持つ. | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 自分の考えを簡潔に,かつ論理的にまとめられる. | ○ | ○ | ○ | |||
3 | 他者の考えを考察でき,自分の意見を述べることができる. | ○ | ○ | ○ | |||
4 | 失敗や事故については,真の原因がハッキリするまで考え,再発防止ができる. | ○ | ○ | ○ | |||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
60 | 20 | 20 |