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科目一覧へ戻る | 2019/08/20 現在 |
科目名(和文) /Course |
日本語文章作法 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Practical Japanese Writing |
時間割コード /Registration Code |
00A34202 |
学部(研究科) /Faculty |
共通 |
学科(専攻) /Department |
|
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○河原 修一 |
オフィスアワー /Office Hour |
河原 修一 |
開講年度 /Year of the Course |
2017年度 |
開講期間 /Term |
第1クォーター |
対象学生 /Eligible Students |
保健福祉学部1年,保健福祉学部2年,保健福祉学部3年,情報工学部1年,情報工学部2年,情報工学部3年 |
単位数 /Credits |
1 |
更新日 /Date of renewal |
2017/03/26 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
日本語文章作法は、日本語ということばによる文章表現の方法である。基本的な心得は、簡潔に、おもいをこめて、正しく書くことである。少し考えてから書き始める。書き出しを工夫し、具体例を挙げ、イメージを喚起させるように書く。内容のまとまりごとに段落を分けて書き、言いたいことをはっきりさせ、しめくくりを工夫して、余韻を残す。また、日本語の特色を生かす。読み手に応じて、敬語を使い分ける。「が」は焦点を示し、描写に適している。「は」は題目を示し、説明に適している。動詞を使って、躍動感のある文章にする。外界を写す表現と内面を示す表現がある。連語によって、文末表現を安定させ、文体を統一する。 手紙の書き方の基本と実例を学ぶ。レポートの書き方の基本、実例、要点を学ぶ。就職活動の準備のために、エントリーシート、履歴書の書き方を学ぶ。メールの書き方とマナーにも言及する。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
「ことば」というとき、文脈に応じて、言語(language)、語(word)、言語表現(verbal expression)などの意味を表すので、どの意味で用いられているのかを区別する。言語表現には、談話表現と文章表現のほかに、手話、電子媒体表現もある。文章表現には、実用表現と芸術表現(詩、小説など)がある。実用表現には、生活表現と学術表現(論文、レポートなど)がある。生活表現には、私的表現(日記、個人的な手紙など)と公的表現(公的な手紙、履歴書、報告文など)がある。 ここでは、実用的な文章表現のうち、学術表現としてのレポート、生活表現としての公私にわたる手紙、公的な履歴書の書き方について、基本的な知識を学ぶ。併せて、相手に応じたマナーを身につける。 |
履修上の注意 /Notes |
手紙文の基本構成(前文、主文、末文、後付)を踏まえながら、お礼状、送り状、お祝い状、お詫び状、断り状、お見舞い状、お悔やみ状など、目的に応じて、相手の心情を推し測りながら、自分の気持ちが伝わるような工夫をする。 作文、調べ学習、小論文とレポートの違い、レポートと論文の違いを踏まえながら、大学生活での必要性の順序を理解する。すなわち、科目評価に関わるレポートは1年前期から、就職活動に関わる小論文は3年後期から、卒業論文としての論文は4年前後期に必要となる。レポートの構成(問題提起、意見提示、展開、結論)を理解し、レポート作成の準備と大まかなスケジュール(資料探し、基礎資料読み、参考資料読み、データ整理と考察、執筆、推敲)を立てる。 就職活動の準備のために、大゛核生活での必要性の順序を理解する。すなわち、自己省察と社会観察は1~3年で、インターンシップと業界研究は3年から、エントリーと企業説明会参加は3年後半から、試験は4年から必要となる。自己分析の基本的な方法は、自分の好きなこと、自分にとって価値のあること、自分にできることを省察することである。 |
教科書 /Textbook(s) |
特に用いない。講義のためのプリントを用意する。 |
参考文献等 /References |
辰濃和男(2007)『文章のみがき方』岩波新書 『マナーと常識事典』現代用語基礎知識2007年版付録自由国民社 林四郎編(1984)『文章表現必携』別冊國文学no.21學燈社 樋口裕一(2002)『やさしい文章術─レポート?論文の書き方─』中公新書ラクレ |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
自分で親しい人に手紙を書いてみる。 1年前々期、前後期の科目でレポートの提出が求められたときは、この講義でのレポートの準備の仕方や書き方を参考にして、取り組んでみる。 この講義での自己省察(自己分析)の方法に関連して、やさしい心理学や哲学の本を読んでみる。お勧めの本は、岸見一郎(1999)『アドラー心理学入門』KKベストセラーズ、フランクル(1947)『それでも人生にイエスという』(1993訳)春秋社、カレル(1935)『人間─この未知なるもの─』(1992訳)三笠書房などである。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
日本語検定3級?2級を受けてみる。検定に合格すれば、履歴書に記載できる。 |
備考 /Notes |
講義だけでなく、実践を含む。 |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配布資料 /Handouts |
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1 | 第1回 | [日本語による文章表現、手紙の書き方(基本)] 日本語文章作法の基本的な心得を説き、日本語の特色を生かすことに言及する。手紙文の基本構成を説明する。手紙の目的に応じた書き分けに言及する。 |
実際に自分で親しい人に手紙を書いてみる。 | 講義補助プリント配付。 |
2 | 第2回 | [手紙の書き方(実例)] 夏目漱石、谷崎潤一郎、太宰治などの作家の手紙を参照する。資料請求の依頼状、会社説明会参加の礼状、履歴書等送付の添え状、内定通知への礼状などの作例を挙げて、解説する。 |
資料請求の依頼状を書いてみる。 | 同上。 |
3 | 第3回 | [レポートの書き方(基本)] 作文、調べ学習、小論文とレポートの違い、レポートと論文の違いについて、説明する。レポート執筆の心得、レポートの構成、レポート作成の準備と大まかなスケジュール、よいレポートについて、解説する。 |
前々期の科目でレポート提出が要請されているとき、資料探しを実践してみる。 | 同上。 |
4 | 第4回 | [レポートの書き方(実例)] 某大学の学生レポートを実例として、構成、表現、様式(注、参考文献など)について、解説し、注意点に言及する。 |
実例として紹介した学生レポートについて、各自考察し、論評してみる。 | 同上。 |
5 | 第5回 | [レポートの書き方(要点)] 論理的な構成と表現を目指す。事前確認、用紙?筆記具、体裁、構成、論証の方法、引用、注、参考文献、表現、文体、表記などに言及する。 |
前々期の科目でレポート提出が要請されている時、実際に執筆してみる。 | 同上。 |
6 | 第6回 | [今から準備する就職活動] 自己分析の方法について、解説する。配付した自己分析シートに基づいて、各自、書いてみる。 |
自己分析の項目に即して、各自、考察してメモしてみる。 | 自己分析シートの配付。 |
7 | 第7回 | [履歴書の書き方] 履歴書の作例を提示し、ポイントを解説する。配付した履歴書のフォームに随って、各自、書いてみる。 |
履歴書を各自、書いてみる。 | 履歴書の作例の配付。履歴書のフォームの配付。 |
8 | 第8回 | [試験および解説] 試験を実施し、回収後、解説する。 |
今までのプリントとノートを読み直し、理解しておく。 | 試験問題の配付。試験解答例の配付。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 文章表現の主旨 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 文章表現の構成 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
3 | 文章表現の様式 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
4 | 文章表現の論理 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
5 | 文章表現の情趣 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
6 | 文章表現の具体性 | ○ | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
課題 | 小レポート | |||
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1 | 文章表現の主旨 | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 文章表現の構成 | ○ | ○ | ○ | |||
3 | 文章表現の様式 | ○ | ○ | ○ | |||
4 | 文章表現の論理 | ○ | ○ | ○ | |||
5 | 文章表現の情趣 | ○ | ○ | ○ | |||
6 | 文章表現の具体性 | ○ | ○ | ○ | |||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
50 | 40 | 10 |