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科目一覧へ戻る | 2019/08/20 現在 |
科目名(和文) /Course |
教育と社会 |
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科目名(英文) /Course |
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時間割コード /Registration Code |
00A32701 |
学部(研究科) /Faculty |
共通 |
学科(専攻) /Department |
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担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○池田 隆英 |
オフィスアワー /Office Hour |
池田 隆英(第1Qは火曜日の2限と4限、第2?4Qは木曜日の4限もしくは5限が空いています。事前に大学のアドレスにメールで問い合わせを頂き、日程調整後に確定とさせて頂きます。) |
開講年度 /Year of the Course |
2017年度 |
開講期間 /Term |
第1クォーター |
対象学生 /Eligible Students |
1年,2年,3年,4年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2017/04/10 |
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使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
教育を「社会的関係の中でなされる人間形成」ととらえ、教育を歴史?文化?制度?言説などの「社会という文脈に位置づける」という方法(考え方)を概説する。そのうえで、この方法を用いながら、日本における様々な「教育問題」に注目して、その「教育問題」の状況や背景を探っていく。こうした学びから、教育をより広い視野に立って眺めることができるとともに、私たちがもつ教育経験への理解をより深めることをめざす。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
公教育は,単体で存在する制度ではなく,社会の中で構築されてきた。そのため,教育を社会との関連で理解することが必要である。特に,教職を志す受講者は,「教育問題」の状況や背景を理解する知識?能力が求められる。 キーワード:近代社会,教育問題,社会的構築 |
履修上の注意 /Notes |
グループでの討議や発表でも積極的に参加すること。特に、卒業要件や資格要件(教職)の科目として履修する場合は,単位不認定とならないように留意すること。 |
教科書 /Textbook(s) |
プリントを配布する。 |
参考文献等 /References |
講義中に紹介する。 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
普段から身近な教育問題に関心を持つように心がけ、関連する書籍を読んでおくこと。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
幼稚園教諭一種免許状取得のための必修科目 【教免法施行規則に定める科目名】 教職に関する科目(教育の基礎理論に関する科目) 【科目に含めることが必要とされる事項】 ?教育に関する社会的、制度的又は経営的事項 |
備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配布資料 /Handouts |
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1 | 1 | [オリエンテーション] この授業では,前半には教育の総論を「教育現象」,後半には教育の各論を「教育問題」として,教育と社会の関係を学ぶ。この単元では,オリエンテーションとして,授業のコンセプトや流れを概説する。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
2 | 2 | [「教育現象」の分析概念①-社会変動?近代社会?福祉国家] 近代にいたる300年間を振り返り,西欧と日本の時代状況を理解したうえで,近代社会の掲げた「理念」,近代社会の抱えた「矛盾」,これら「理念」と「矛盾」の中にある教育?保育のあり方を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
3 | 3 | [「教育現象」の分析概念②-教育の根拠?制度?現象?関係論] 私たちがもつ教育へのまなざしを再考するため,ヒトが人間となる教育の根拠,教育の語源的な意味と制度化,教育を含めた社会領域と機能分化,子どもを見失う背景,発達への関係論的アプローチを学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
4 | 4 | [「教育現象」の分析概念③-場と関係?形態と要素?根拠と指導] 児童生徒の「学ぶ立場」でいる限り,教育は「自分の経験」の域を出ない。何らかの「教育」に関わらない人はいないことから,教育の要件である,場と関係,形態と要素,根拠と指導,意図と結果を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
5 | 5 | [「教育現象」の分析概念④-公教育?公共性?情報消費?私事化] 学校教育制度の起源は19世紀まで遡り,目的は「国家が国民を統合すること」にあった。こうした公教育について,社会的?思想的背景,個人的?社会的資源,社会構造の変化,社会意識の特徴を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
6 | 6 | [「教育現象」の分析概念⑤-戦後日本の公教育の施策と実践] 教育政策は「様々な教育問題に対応するため」という目的をもつとされる。そのため,戦後日本の教育政策と教育問題を確認した上で,そこに通底するロジックを批判的に検討し,二項対立のロジックを学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
7 | 7 | [「教育現象」の分析概念⑥-オトナによる言説とコドモの実在化] 思いや考えは,個人的な営みであるとともに社会的な営みでもある。「オトナ-コドモ関係」に着目し,オトナの思いや考えが「共有」されて制度となり,コドモが実在化される,という社会的実在論を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
8 | 8 | [社会問題と子どもの「見えなさ」] 社会問題は「所与の問題」でなく「作られる問題」であり,「関係ない問題」ではなく「自分の問題」である。ここでは,認識という作用,日常の構築過程,インテンション,規範的理解と構成的理解を学ぶ。 |
「社会問題」をキーワードに,主として構築主義の立場にある関連書籍を読み,社会問題のとらえ方について,知識と意見をもって受講すること。 | |
9 | 9 | [オトナの「教育問題」①-保護者による育児とストレス] 育児の内容や保護者のストレスは,どのようなものだろうか。この単元では,この問いに答えるために,育児ストレスの内容,養育行動との関連性,育児ストレスの原因など,定量的な研究の知見を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
10 | 10 | [オトナの「教育問題」②-教育者による職務とストレス] 指導の内容や教育者のストレスは,どのようなものだろうか。この単元では,この問いに答えるために,職務ストレスの内容,職務内容との関連性,職務ストレスの原因など,定量的な研究の知見を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
11 | 11 | [コドモの「教育問題」①-障害児の教育?保育と関係モデル] 指導は,事前?過程?事後での児童生徒の対象理解が重要となる。この単元では,「障害児の指導」に着目し,障害の基礎的理解,保育者と保護者の連携,障害児の発達など,定性的な研究の知見を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
12 | 12 | [コドモの「教育問題」②-子どもの「臨床問題」への接近法] 指導は,事前?過程?事後での児童生徒の対象理解が重要となる。この単元では,「いじめの指導」に着目し,いじめの定義や推移,いじめへのアプローチ,いじめの指導など,定性的な研究の知見を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
13 | 13 | [シャカイの「教育問題」①-教育?保育と階層?格差の再生産] 封建社会から近代社会に移行してもなお,平等な社会が実現したわけではない。そこで,この単元では「階層?格差」を分析概念として,「再生産」という観点から,教育?保育の果たす社会構造への機能を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
14 | 14 | [シャカイの「教育問題」②-教育?保育とジェンダーの社会化] 封建社会から近代社会に移行してもなお,平等な社会が実現したわけではない。そこで,この単元では「ジェンダー」を分析概念として,「社会化」という観点から,教育?保育の果たす社会構造への機能を学ぶ。 |
「単元タイトル」の副題をキーワードととらえ,教育原理や教育社会学の関連書籍を読み,キーワードの内容や関連性について,知識と意見をもって受講すること。 | |
15 | 15 | [「教育問題」の現象と分析(まとめ)] ある校園(学校?幼稚園)で生じる問題は,その内部だけに原因や展望を見出せない。また,教育?保育に携わる者は,保護者,教育者,児童生徒の置かれた困難に,背を向けるべきではない。そのため,最後に,この授業で学んだ内容について,「教育を社会の文脈に位置づける」という方法(考え方)を振り返り,対応や対策のための「臨床的な姿勢に基づく指導」の重要性を学ぶ。 |
この授業で学んだ「教育現象」(前半)や「教育問題」(後半)の各論を復習し,授業での学びのポイントと全体像について,意見をもって受講すること。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
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1 | 1.教育という営みのとらえ方や社会という文脈への位置づけを理解する。 | ○ | ||||||
2 | 2.日本における主要な「教育問題」の状況や背景を多角的に理解する。 | ○ | ||||||
3 | 3.近代から現代に至る教育の意義や課題を理解し、自己の経験への理解を深める。 | ○ | ||||||
4 | 4.授業内容をもとに,必要に応じて,発表や討議を行う。 | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
受講の状況 | 発表や討議 | |||
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1 | 1.教育という営みのとらえ方や社会という文脈への位置づけを理解する。 | ○ | ○ | ||||
2 | 2.日本における主要な「教育問題」の状況や背景を多角的に理解する。 | ○ | ○ | ||||
3 | 3.近代から現代に至る教育の意義や課題を理解し、自己の経験への理解を深める。 | ○ | ○ | ||||
4 | 4.授業内容をもとに,必要に応じて,発表や討議を行う。 | ○ | ○ | ○ | |||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
80 | 10 | 10 |