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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2019/08/20 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
人間関係を考える
科目名(英文)
/Course
Human Relations
時間割コード
/Registration Code
00A21301
学部(研究科)
/Faculty
共通
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
山口 裕子
オフィスアワー
/Office Hour
山口 裕子
開講年度
/Year of the Course
2017年度
開講期間
/Term
前期集中
対象学生
/Eligible Students
学部4年,学部5年,学部6年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2017/03/21
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
本授業は社会人類学と共同で開催する。社会人類学は、人類の特有の能力とされる「文化」やそれに深く関わる多様な社会的事象を、現地調査(フィールドワーク)によって具体的に探り、同時に人類そのものの存立基盤を深く問い直そうとする学問である。
グローバル化と複雑化が進む現代世界では、環境問題、人口爆発と超高齢化、ネオリベラリズムによる経済競争の激化と貧富の格差拡大、移民と難民の増大、民族間や宗教間の紛争、自然災害からの復興、情報通信技術の急速な発達による予測困難な社会変容など、さまざまな課題が山積している。本講義では、人間とその社会の理解を目指す「批判的な知」としての社会人類学のものの見方を出来る限り広範に学んだ上で、現代社会における私たちの生活基盤と諸課題(危機)の在り様を見つめ、積極的な問題解決を目指していく。
履修に必要な知識?能力?キーワード
/Prerequisites and Keywords
(1) 社会人類学の主要理論とフィールドワーク。これらの展開を歴史的に跡付け、近代思想の諸特徴を捕捉する。
(2) 「アジア」を再考する。アジアという概念の成立過程、内部の生態環境や生業をはじめとする社会、文化的多様性と共通性の所在を検討する。それを通して、普段あえて思考の対象とすることなく、「当たり前」として生きている私たちの生活基盤を問いなおす。
(3) 「家族」「環境と開発」「紛争と平和」「災害と回復」などの現代的な諸課題へのアプローチ。様々な社会的文脈における具体的な現象を捕捉し、それらの比較検討を通して、人間社会を支える倫理や規範、正義等について再考する。
履修上の注意
/Notes
積極的な受講、つまり講義の内容の自身の身近な社会的事象に批判的に援用して理解したり、検討する視線を重視する。
教科書
/Textbook(s)
特に指定しない。講義で参照した資料については指示する。
参考文献等
/References
適宜講義内で指示する。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
講義内で使用した資料をよく復習するとともに、講義内で指示があった参考資料に目を通したり、関連する事象について新聞やネットで調べるなどして、考えを深化させること。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
特になし。
備考
/Notes
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配布資料
/Handouts
1 1(1) [人類と学の誕生]
社会人類学の誕生の背景を、西欧の近現代史に跡付ける。20世紀以降の産業化と人間関係論の誕生も考察する。
私たちの思考様式と近代西洋のそれとの連続性を検討する。 講師が作成したレジュメを配布する。
2 2(2) [方法論と主要理論]
フィールドワーク、文化相対主義と普遍主義、ポストコロニアリズムなどの思想的潮流を再検討する。
身近に起こる自称に対して、文化相対主義的評価の可能性を考える。 講師が作成したレジュメを配布する。
3 3(3ー5) [人類の社会性と文化の多様性]
社会的動物としての人の特徴を主に類人猿との比較に基づき考察する。社会集団としての人間の家族の普遍性と多様性を多様な事例に基づき理解する。
身近な家族の事例に基づき、その普遍性と多様性を考察してみる。 講師が作成したレジュメを配布する。
4 4(6) [既存の社会的枠組みの再考]
民族、国家といった社会的枠組みの特徴と、歴史的誕生の経緯を学ぶ、人種概念の構築性について批判的に検討する。
私たちの周囲で自明視されている人間を分ける範疇を相対化してみる。 講師が作成したレジュメを配布する。
5 5(7ー8) [アジアとは何か]
アジアの多様な生態環境と社会的特徴を捕捉する。アジア概念の誕生とオリエンタリズムの歴史的生成と現在を考える。
オリエンタリズム的な社会構図は克服されたのか、現存するのかを批判的に検討してみる。 講師が作成したレジュメを配布する。
6 6(9ー12) [変わり行くアジア]
ものの来歴から見るアジア文化の動態を考察する。国際人口移動と親族ネットワークの変容にみるアジア文化の動態を考える。「アジア」文化の越境や拡大について、欧米でのチベット仏教の展開などを例に考える。
講義内で課した観に?レポート課題をすること。講義内で紹介して映像資料の続きを動画サイトで鑑賞して復習する。 講師が作成したレジュメを配布する。
7 7(13-15) [現代社会へのアプローチ]
①開発と自然?社会環境の変化と私たちの関わり、②争いと平和について、生活における秩序と法に注目して考察する。③人類文化の多様性と共通性を検討する。
講義内で指示した文献に目を通して復習すること。 講師が作成したレジュメを配布する。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識?理解
/Knowledge & Undestanding
技能?表現
/Skills & Expressions
思考?判断
/Thoughts & Decisions
伝達?コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 社会人類学および人間関係論の主要理論と方法論を背景となる西洋近現代史に位置づけて捕捉する。
2 私たちが生きる「アジア」を事例に、その内部の社会?生態学的多様性とアジア概念の成立過程と歴史的に理解する。
3 周囲の人へのショートインタビューや日常的な生活空間の中でフィールドワークを実践し、身近な事象を比較文化的視点から観察する力を養う。
4 個別具体的な事象を理論に照らして理解する力を養う。
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
授業内での小テスト 授業内での課題
1 社会人類学および人間関係論の主要理論と方法論を背景となる西洋近現代史に位置づけて捕捉する。
2 私たちが生きる「アジア」を事例に、その内部の社会?生態学的多様性とアジア概念の成立過程と歴史的に理解する。
3 周囲の人へのショートインタビューや日常的な生活空間の中でフィールドワークを実践し、身近な事象を比較文化的視点から観察する力を養う。
4 個別具体的な事象を理論に照らして理解する力を養う。
評価割合(%)
/Allocation of Marks
70 20 10

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