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科目一覧へ戻る | 2019/08/20 現在 |
科目名(和文) /Course |
現代の思想 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Contemporary Philosophy |
時間割コード /Registration Code |
00A21001 |
学部(研究科) /Faculty |
共通 |
学科(専攻) /Department |
|
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○河合 大介 |
オフィスアワー /Office Hour |
河合 大介(木曜 12:00-12:30 3407研究室) |
開講年度 /Year of the Course |
2017年度 |
開講期間 /Term |
後期 |
対象学生 /Eligible Students |
1年,2年,3年,4年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2017/04/04 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
現代の思想の授業では、20世紀の英語圏において展開してきた哲学について講義する。20世紀の哲学はヨーロッパで展開してきたいわゆる大陸系の哲学と、英語圏で展開してきたいわゆる分析哲学にゆるやかに二分される。本講義では、教科書として野矢茂樹『語りえぬものを語る』を用い、分析哲学がどのような問題意識をもち、それに対してどのような思考方法で取り組んできたかをみていく。そうすることで、さまざまな問題について分析哲学的な方法によって思考する能力を身につけることを目的とする。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
単に知識をみにつけるだけでなく、教科書や授業中に出てきた問題について論理的に考えるように心がけること。 |
履修上の注意 /Notes |
板書を用いた講義形式のため、各自でノートをとって復習に用いること。成績評価は定期的に行なう小テストおよび小レポートの総合点をもとに判断する。 |
教科書 /Textbook(s) |
野矢茂樹『語りえぬものを語る』講談社、2011年 |
参考文献等 /References |
授業中に適宜指示する。 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
教科書の当該箇所を事前に通読し、また授業後に読み直すことで理解を深めること。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
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備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配布資料 /Handouts |
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1 | 1 | [イントロダクション] 20世紀の哲学の動向について概要を説明する。 |
教科書の序論を読んでくる。 | |
2 | 2 | [〈私〉の世界と言語] 我々の世界の認識において言語が果たす役割について考える。(教科書「1 猫は後悔するか」、「2 思考不可能なものは考えられないか」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
3 | 3 | [真理と相対主義] 絶対に正しいものとしての真理は存在するのか考える。(「3 世の中に「絶対」は絶対ないのか」、「4 真理の相対主義は可能か」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
4 | 4 | [相対主義と実在論] 実在論との関係において相対主義の可能性を検討する。(「5 霊魂は(あるいは電子は)実在しうるのか」、「6 行く手に「第三のドグマ」が立ちはだかる」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
5 | 5 | [相対主義批判への応答] デイヴィッドソンらによる相対主義批判に対する著者の応答をみていく。(「7 ドグマなき相対主義へ」、「8 相対主義はなぜ語りえないのか」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
6 | 6 | [翻訳と習得] 相対主義批判において指摘される翻訳可能性の問題について考える。(「9 翻訳できないものは理解できないか」、「10 翻訳狩野でも概念枠は異りうる」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
7 | 7 | [可能性の範囲] 思考可能性の領域としての論理空間について検討する。(「11 そんなにたくさんは考えられない」、「12 一寸先は闇か」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
8 | 8 | [行為空間と意味] 論理空間から行為空間への転換とそこでの言葉の意味について考える。(「13 ザラザラした大地へ戻れ!」、「14 意味がないという話」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
9 | 9 | [相貌論から論理空間外へ] 意味について相貌から理解すること、そして懐疑論について検討する。(「15 意味はない、しかし相貌はある」、「16 懐疑論にどう答えればよいか」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
10 | 10 | [言語と自然] 言語の規範性と公共性について考察する。(「17 語ることを、語られぬ自然が支える」、「18 私にしか理解できない言葉」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
11 | 11 | [私的経験と過去の語り] 個人的な経験や過去について語ることと、それらの事実との関係について検討する。(「19 本質的にプライベートな体験について」、「20 語られる過去?語らせる過去」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
12 | 12 | [語りと知覚] 認識と知覚対象との関係について考察する。(「21 何が語られたことを真にするのか」、「22 何を見ているのか」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
13 | 13 | [知覚と言語] 知覚と言語との関係について考察する。(「23 言語が見せる世界」、「24 うまく言い表せない」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
14 | 14 | [自由と決定論] 自由の問題について検討する。(「25 自由という相貌」、「26 科学は世界を語り尽くせない」) |
当該箇所を事前に通読し、授業後に再読することで理解を深めること。 | |
15 | 15 | [総論] これまでの授業でみてきた諸問題について概括する。 |
難しかった箇所を教科書をもう一度読んで考える。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
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1 | 現代哲学で用いられる諸概念について理解する。 | ○ | ○ | |||||
2 | 現代哲学で扱われている問題について、論理的に考える力を身につける。 | ○ | ○ | |||||
3 | 哲学的な問題についての自らの考えを論理的に説明できるようになる。 | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
小テスト | 小レポート | |||
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1 | 現代哲学で用いられる諸概念について理解する。 | ○ | |||||
2 | 現代哲学で扱われている問題について、論理的に考える力を身につける。 | ○ | ○ | ||||
3 | 哲学的な問題についての自らの考えを論理的に説明できるようになる。 | ○ | |||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
0 | 40 | 60 |