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科目一覧へ戻る | 2019/08/20 現在 |
科目名(和文) /Course |
特別講義Ⅱ |
---|---|
科目名(英文) /Course |
Special Topics in Design II |
時間割コード /Registration Code |
30529001 |
学部(研究科) /Faculty |
デザイン学部 |
学科(専攻) /Department |
デザイン工学科、造形デザイン学科 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○川野 佐江子 |
オフィスアワー /Office Hour |
川野 佐江子 |
開講年度 /Year of the Course |
2017年度 |
開講期間 /Term |
第1クォーター |
対象学生 /Eligible Students |
3年 |
単位数 /Credits |
2.0 |
更新日 /Date of renewal |
2017/04/13 |
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使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
【授業概略】 本科目では,まず人はなぜ衣服を着るのかという基本的な問いからはじめます。その際にエリアスの文明化行為という概念を用いて衣服とは何かを考察し,それを踏まえて近代消費社会の中で,いかにしてモード現象が発生したかを学びます。 次に,そもそもこのモード現象を生み出す近代消費社会とは何かについて理解し,代表的なデザイナーの足跡をたどることで20世紀のモードがいかなる問題軸を中心に展開されてきたかを検討します。 さらに,衣服におけるジェンダーや身体との問題について考察し,モード現象がどのような方向に向かうのか,ブランドビジネスなどを取り上げながら検討します。 【目的】モード現象の分析を通して,近代消費社会について,身体について,衣服デザインの具体相の基礎知識を知り、考える。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
【キーワード】 ファッション,身体,消費社会,ジェンダー |
履修上の注意 /Notes |
本科目は主にパワーポイントを使用した講義形式の授業形態ですが,授業内では学生間あるいは教員とのディスカッションも行う予定です。また,DVDやビデオなどの映像資料を使用しながら,意見や発言を求めますので,ぜひ積極的に参加して下さい。 |
教科書 /Textbook(s) |
特になし |
参考文献等 /References |
「象徴交換と死」(ジャン?ボードリヤール著(今村仁,塚原史翻訳)、ちくま学芸文庫) 「衣服は肉体になにを与えたか」(北山晴一著、朝日新聞社、朝日選書 629) |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
書籍やインターネットなどで、現在活躍するデザイナーの作品〔商品〕をたくさん見ておいてください。また、ファッション?モード関連の美術館?博物館等における展示、催しを見ておくと授業の理解が容易となります。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
|
備考 /Notes |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配布資料 /Handouts |
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1 | 1 | [モードとは何か1] 衣服とは何か,ファッションとは何かについて,知る。 |
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2 | 2 | [モードとは何か2] モード研究の意義とモードの背景にある諸課題について知る。 |
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3 | 3 | [モード現象の条件1] モード現象がどのような条件の下起こるのかについて歴史的視座から知る。ここでは人の生活が豊かになり,QOLが追求されたこととモードの関係について知る。 |
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4 | 4 | [モード現象の条件2] モード現象が,身体感覚の拡張と共にあることを知る。モードと身体の関係について検討する。 |
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5 | 5 | [モード現象の条件3] モード現象と近代以降のメディア社会との関係について知る。そこにある自意識とファッションの関係について考える。 |
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6 | 6 | [モードと近代社会1] モード現象の前提となる近代とは何か,について考察する。封建社会からの脱却とアイデンティティの発生と衣服の関係について考える。 |
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7 | 7 | [モードと近代社会2] 現代の高度に発達した消費社会構造について,ボードリヤールの消費社会論を援用しながら考える。 |
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8 | 8 | [20世紀のデザイナーたち1] 近代服飾史上,重要なタームとなるデザイナーとその作品について触れ,モード,衣服,身体について考える。ここでは,コルセット以前と以降について考えるためワースとポワレについて紹介する。 |
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9 | 9 | [20世紀のデザイナーたち2] 続いて,普遍の女性美を追究しようとしたデザイナー,ヴィオネについて知る。 |
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10 | 10 | [20世紀のデザイナーたち3] 後に,女性の生き方としてもブランドビジネスにおいても伝説化するシャネルについて知る。 |
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11 | 11 | [身体とモード1] モード現象について,衣服をまとう身体に着目して考える。まずは,美術史を俯瞰して,人間はどのように表象されてきたかを振り返る。 |
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12 | 12 | [身体とモード2] 現代の身体が抱える諸問題,とくに技術やメディアの発達によって可能となった身体加工について検討する。 |
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13 | 13 | [身体とモード3] KCI主催の展示会「身体の夢」の映像図録を参考に,身体美がどのように変遷されデザインされてきたかについて考える。 |
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14 | 14 | [ブランドビジネスについて] ビジネスとしてのファッションについて,イブ/サンローランを例に考える。 |
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15 | 15 | [モードの社会学] 1~14で学んだことを,身体社会学の立場で振り返り、モードとは何かについて総括する。 |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
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1 | モード現象の分析を通して近代消費社会成立のプロセスを理解する? | ○ | ○ | |||||
2 | モード現象の分析を通して身体の諸相について理解する? | ○ | ○ | |||||
3 | 衣服を含む現代デザインの具体相についての基礎的知識を獲得する? | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
レポート | 授業への参加度 | |||
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1 | モード現象の分析を通して近代消費社会成立のプロセスを理解する? | ○ | ○ | ||||
2 | モード現象の分析を通して身体の諸相について理解する? | ○ | ○ | ||||
3 | 衣服を含む現代デザインの具体相についての基礎的知識を獲得する? | ○ | ○ | ||||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
60 | 40 |