授業科目名(和文) [Course] |
脳情報処理システム |
授業科目名(英文) [Course] |
Information Processing in the Brain |
学部(研究科) [Faculty] |
情報系工学研究科 |
学科(専攻) [Department] |
システム工学専攻前期 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○濱田 泰一 自室番号(2104)、電子メール(hamada**ss.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
後期 2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
1、2年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
脳は環境の変化を感覚情報として処理し、その変化に適した行動を発現するための運動情報を生成する精緻な情報処理システムであるといえる。本講義では、脳研究の歴史、ニューロンの構造と機能、膜電位生成のメカニズム、脳における情報の表現、視覚系の解剖と生理、聴覚系の解剖と生理を解説し、情報選択の仕組みである注意と情報の保持のための記憶について実験知見を紹介し、解説する。 |
到達目標 [Learning Goal] |
1.神経細胞において感覚情報が電気信号に変換されるメカニズムを理解する。 2.大脳皮質感覚野の構造と機能を知る。 3.大脳皮質の機能局在性及び受容野の意味を理解する。 4.視覚と聴覚における情報処理の仕組みを理解する。 5.情報選択の仕組みである注意と情報の保持のための記憶システムに関する知識を習得する。 |
履修上の注意 [Notes] |
特になし |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1. 脳科学の歴史を振り返り、現在の脳科学研究分野を紹介する。 2. ブロードマンの脳地図と機能局在性を説明する。 3. ニューロンの構造:神経細胞の解剖について説明する。 4. ニューロンの機能:神経細胞における電気信号の生成メカニズムを解説する。 5. シナプスの構造と機能:神経細胞間の情報伝達の仕組みを説明する。 6. 視覚(1) :眼の構造と機能を紹介する。 7. 視覚(2) :眼から1次視覚皮質への神経投射経路を説明する。 8. 視覚(3) :視覚野における情報の流れを説明する。 9. 聴覚(1) 耳の構造と機能を説明する。 10. 聴覚(2) 大脳聴覚野への神経投射と情報処理について解説する。 11. t体制感覚 触覚、温度感覚及び痛みについて説明する。 12.注意のメカニズム(1):情報選択の仕組みである注意(Attention)のメカニズムを解説する。 13.注意のメカニズム(2):前回に続き、注意のメカニズムを解説する。 14.記憶システム(1): 海馬の構造と機能について説明する。 15. 記憶システム(2):ワーキングメモリーについて説明する。 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
レポート(日本語あるいは英語)と学習態度を総合的に評価する。 |
教科書 [Textbook] |
教科書は指定しない。参考書などは授業時に紹介することがある。 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
授業で紹介した内容だけを理解するのではなく、その周辺にも知識を拡げてほしい。キーワード:機能局在、興奮膜電位、イオンチャンネル、シナプスと神経伝達物質、レチノトピー、トノトピー、受容野、注意、ワーキングメモリー |
開講年度 [Year of the course] |
28 |
備考 | 特になし |
資格等に関する事項 | 特になし |