授業科目名(和文) [Course] |
電子回路 |
授業科目名(英文) [Course] |
Electronic Circuits |
学部(研究科) [Faculty] |
情報工学部 |
学科(専攻) [Department] |
情報通信工学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○大久保 賢祐 自室番号(2410)、電子メール(okubo**c.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
2年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
電子システムの基礎となる各種のトランジスタ回路について講義する.はじめに,無線通信等に用いられる超高速回路や自然界との入出力部分として雑音やひずみの混入がなく信号を忠実に増幅する回路として用いられているアナログ回路の必要性を説明する.続いてダイオード,トランジスタの基本動作を理解し,簡単なアナログ電子回路の設計ができるようになるための基本回路を習得する.さらに,増幅回路、発振回路、変復調回路などアナログ電子回路の基本を述べる. |
到達目標 [Learning Goal] |
1.直流バイアスおよび動作点について理解する. 2.交流(小信号)等価回路およびhパラメータについて理解する. 3.基本増幅回路を設計する. 4.負帰還増幅回路およびその効果について理解する. 5.複合増幅回路および発振回路の動作を理解する. |
履修上の注意 [Notes] |
履修の要件:電気回路I、電気回路IIの理解が必要である. その他 :2単位の講義なので1回の授業(2時間)につき4時間の予習?復習が必要である. |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1.ガイダンスおよび,電子回路の基礎 (アナログとディジタル,キルヒホッフの法則,インピーダンス) 2.半導体 (半導体の物理特性,p型およびn型半導体) 3.ダイオード回路 (pn接合,電圧-電流特性,整流回路) 4.トランジスタ (構造と動作の基本,トランジスタの特性) 5.トランジスタ回路 (基本回路,バイアス回路) 6.増幅回路の基礎 (増幅度,デシベル表示) 7.hパラメータ (等価回路,入出力インピーダンス) 8.増幅器の周波数特性 (低周波および高周波での増幅度の低下,ひずみ) 9.負帰還増幅回路 (正帰還?負帰還,エミッタホロワ) 10.差動増幅回路 (差動増幅器の構成および特徴) 11.演算増幅器 (同相?逆相増幅回路,仮想接地) 12.電力増幅回路 (A級,B級,C級動作,B級プッシュプル電力増幅回路) 13.発振回路 (発振の原理,各種発振回路) 14.変復調回路 (振幅変調回路,周波数変調回路) 15.まとめ |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
授業での到達目標が達成され,簡単なトランジスタ回路の設計と電子回路に対する工学的考察を行うための基礎能力があるかどうかを評価する.第16回目に実施する期末試験及び学習態度により総合的に評価する.評点の配分は、期末試験80%,学習態度(出席率は学習態度に反映する)20%である. |
教科書 [Textbook] |
「電子回路の基礎」竹村裕夫,コロナ社,ISBN:978-4-339-00737-4 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
予習によって講義内容の概要を把握し,疑問点を明らかにしておく.講義中強調した事項,演習問題等を復習する.不明な点は遠慮無く質問してください. |
開講年度 [Year of the course] |
26 |
備考 | 2単位の講義なので60時間の予習?復習を行うことが前提となっていることを忘れないこと. |