授業科目名(和文) [Course] |
電子情報回路 |
授業科目名(英文) [Course] |
Digital Circuits |
学部(研究科) [Faculty] |
情報工学部 |
学科(専攻) [Department] |
情報システム工学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○有本 和民 自室番号(2503)、電子メール(arimoto**cse.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
2年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
ディジタル回路は、コンピュータハードウェアに代表される、離散量のみを対象とする電子回路のことであり、論理回路もディジタル回路の一種である。本講義では、ディジタル回路の基本構成要素の構成?動作?特性から、小規模ディジタル回路の実現法までを講述する。ディジタル回路は、論理ゲート、フリップフロップ等を基本構成要素として設計されるが、基本構成要素には異なる特性を持つ種々の実現法がある。所望の性能を達成するためには、単に論理レベルの構成要素の特性だけでなく、トランジスタレベルの特性をよく知っておく必要がある。 |
到達目標 [Learning Goal] |
1. トランジスタの大信号動作を理解する。 2. 基本論理ゲートの構成?特性を理解する。 3. 基本的な論理回路モジュールの機能と構成を理解する。 4. メモリの構造と特性を理解する。 |
履修上の注意 [Notes] |
「計算機工学入門〈計算機工学〉」、「電子回路」、「電気回路Ⅰ〈電気回路〉」を履修し、トランジスタの小信号動作、論理関数に関する基礎的な知識を修得しておくことが望ましい。さらに、回路の動作を常微分方程式で表現することにより解析するので、基本的な常微分方程式の解を導出できる知識が必要となる。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1. 授業の概要の説明 2. 過渡応答 :微分回路、積分回路、フィルター 3. ダイオードの大信号動作 :静特性とスイッチング特性 4. バイポーラトランジスタの大信号動作A :静特性 5. バイポーラトランジスタの大信号動作B :スイッチング特性 6. MOSトランジスタの大信号動作 :静特性とスイッチング特性 7. 基本的なOPアンプ回路 :反転?非反転増幅回路、加算回路 8. 基本論理ゲートの構成?動作?特性A :ダイオード論理ゲート 9. 基本論理ゲートの構成?動作?特性C :TTL 10. 基本論理ゲートの構成?動作?特性D :演習問題の解説 11. 基本論理ゲートの構成?動作?特性E :CMOS論理ゲート 12. 組み合わせ論理回路モジュールの構成A :マルチプレクサ 13. 組み合わせ論理回路モジュールの構成B :エンコーダ、デコーダ 14. 汎用LSIの構造 :FPGA、PLA 15. メモリの構造と動作 :ROM、SRAM、DRAM |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
講義中にレポート課題を提示しその講義中あるいは次回の講義の冒頭で提出させ、期末試験を第16回目に実施する。上記目標の達成度を評価する際の配分は、試験結果70%、レポート評価30%とする。なお、出席率が2/3以上を、期末試験の受験資格とする。 |
教科書 [Textbook] |
教科書:「入門ディジタル回路」、岡本、森川、佐藤著、朝倉書店 参考書:「論理設計-スイッチング回路理論」、笹尾著、近代科学社 「論理回路」、高木著、昭晃堂 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
教科書の全ての問題を解いておくこと。さらに、章末問題については、授業中に解説するが,必ず自分で解いておくこと。また、授業の最後に次回の授業内容を指示するので、教科書の該当部分を必ず読んでくること。 |
開講年度 [Year of the course] |
24 |
備考 | 特になし |