授業科目名(和文) [Course] |
ニュートリゲノミクス特論 |
授業科目名(英文) [Course] |
Nutrigenomics |
学部(研究科) [Faculty] |
保健福祉学研究科 |
学科(専攻) [Department] |
栄養学専攻 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○加藤 久典 自室番号()、電子メール(akatoq**mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
博士前期課程栄養学専攻学生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
ニュートリゲノミクスとは、食品成分の摂取に伴って起こるmRNAやタンパク質、あるいは代謝物量など様々な分子や現象の変動を、できる限り網羅的に解析する分野である。また、ひとりの遺伝子やゲノムの特徴に応じた食についても対象となる。本講義では、分子栄養学の研究によって蓄積されてきた栄養素のシグナル伝達機構を概説し、分子栄養学およびニュートリゲノミクスの概念、用いられる様々な技術を紹介する。DNAマイクロアレイ法、プロテオミクス、メタボロミクスなどのニュートリゲノミクス解析が具体的にどのように行われ、どんな成果を生んでいるか、食品?栄養研究にどのような展開をもたらしてきたかなど、新たな栄養学研究の方向について理解することを目標とする。 |
到達目標 [Learning Goal] |
栄養素のシグナル伝達や栄養素による遺伝子発現制御機構などを理解する。分子栄養学の従来の技術を整理して理解する。ゲノム、エピゲノム、プロテオーム、メタボロームなどの、各種オミクスの考え方や解析技術について理解し、食品の機能等の研究におけるその有効性について学ぶ。さらに各個人にあわせたテーラーメード栄養学(パーソナライズド栄養学)の考え方や課題について学ぶ。 |
履修上の注意 [Notes] |
「遺伝子発現」や「タンパク質のリン酸化修飾」など、分子生物学や生化学のごく基本的な部分は理解していることを前提として進める。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1.栄養に関わるシグナル伝達の機構(1) ?ホルモンの情報伝達機構 2.栄養に関わるシグナル伝達の機構(2) ?栄養素?機能性成分の情報伝達機構 3.分子栄養学の技術(1) ?食品成分による遺伝子発現調節の例 4.分子栄養学の技術(2) ?食品成分による遺伝子発現調節機構の詳細な解析 5.ニュートリゲノミクス概観(1) ?分子栄養学からニュートリゲノミクスへの流れ 6.ニュートリゲノミクス概観(2) ?各種技術の紹介、データ解析ツール 7.トランスクリプトミクス(1) ?DNAマイクロアレイ解析による栄養研究 8.トランスクリプトミクス(2) ?DNAマイクロアレイ解析による食品の機能性研究 9.トランスクリプトミクス(3) ?DNAマイクロアレイ解析による食品安全性の研究 10.プロテオミクスとメタボロミクス ?タンパク質および代謝産物の網羅的解析による食品?栄養研究 11.エピゲノミクスと他のオミクス ?ニュートリゲノミクスの新たな流れ 12.オミクス解析の統合(1) ?統合オミクスによる食品の機能性研究例 13.オミクス解析の統合(2) ?統合オミクスによる食品の安全性研究例 14.パーソナライズド栄養 ?遺伝子多型と適正な栄養?食品成分摂取 15.ニュートリゲノミクスの今後の展望と課題 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
出席とレポートで行う。 |
教科書 [Textbook] |
配布プリントとパワーポイントを用いる。 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
分子生物学の基礎に自信が無い人は、事前に簡単な教科書等で復習しておくと良い。 |
開講年度 [Year of the course] |
24 |